国家安全保障会議(日本版NSC)の事務局となる国家安全保障局の初代局長に就任する谷内正太郎・内閣官房参与は12日、東京都内で講演し、中国による防空識別圏の設定について「戦略的忍耐心で対応するべきだ。感情的な反応はやめた方がいい」と述べた。

 戦略的忍耐とは相手国に対する安易な妥協も刺激も避けつつ、関係改善を待ち望む態度。谷内氏は「(中国、韓国の)両国は重要な隣国で、子々孫々にわたる友好協力関係を築くのが戦略目標。目標を持てば、我慢も自制も長続きする」とも述べた。