来秋までに増築される外向発売所「ウィンボとこなめ」=常滑市新開町で
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常滑市競艇事業部は、売り上げが低迷するボートレースとこなめ(新開町)の二〇一四、一五年度の第四次経営合理化計画を策定した。来秋までにレース場南側にある外向発売所「ウィンボとこなめ」を増築し、収益を確保していく。
ボートレースとこなめの売り上げは、一九九七年度の七百九十五億円をピークに減少。二〇一二年度は大きなレースが開催されなかったこともあり、前年度比10・5%減の二百六十一億円。黒字経営は続いているが、一般会計への繰り出し金も一二年度は六億円にとどまった。
ウィンボとこなめは〇九年六月にオープン。朝からナイターレース終了まで四つの競艇場の舟券を発売し、予想を超える来場者で混雑している。増築で座席数を二倍にし、レース中継の画面も増やすほか、発売する競艇場の数の拡大も検討していく。事業費は一億三千万円から一億四千万円の見込み。
経営合理化計画には、冬場などの強風で年三回ほどレースが中止になっている状況を受け、防風ネット拡充を検討する調査や、西側の旧スタンドの改修計画策定も盛り込んだ。名古屋市中区栄四の小規模場外舟券売り場「ミニボートピア栄」は一五年中の開業を目指す。
計画の中で一三〜一五年度の一般会計への繰り出し金目標額を当初の十六億円から十二億円へ下方修正した。
(安田功)
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