再送-欧州株式市場サマリー(13日)
(この記事は14日に配信しました)
[13日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン)
終値 6439.96(‐5.29)
前営業日終値 6445.25(‐62.47)
クセトラDAX指数(フランクフルト)
終値 9006.46(‐10.54)
前営業日終値 9017.00(‐60.11)
CAC40種平均指数(パリ)
終値 4059.71(‐9.41)
前営業日終値 4069.12(‐17.74)
<ロンドン株式市場> RSAインシュアランス が売られたことなどが重し
となり、4日続落して終了した。
FT100種総合株価指数 は一時6433.51まで下落した。
週足では2008年以来最長となる6週間続落。米緩和縮小観測や英ポンドの上昇で
世界経済へのエクスポージャーが高い企業に対する圧力が高まった。
過去6週間の素材関連株の下落率は約8%。米連邦準備理事会(FRB)の資産買い
入れ規模縮小観測に加え、ドル高で金属価格が下落したことが響いた。クーツの最高投資
責任者(CIO)、アラン・ヒギンズ氏は、英市場は他の欧州諸国と比べて、コモディテ
ィーに影響されやすいとの見方を示している。
FT100種総合株価指数の年初来の上昇率は約9%。これに対しSTOXX欧州6
00指数 は約11%高となっている。
この日の取引では、RSAインシュアランスが7.2%安となり、相場全体を押し下
げた。同社は2013年の業績が悪化するとの見通しを示し、最高経営責任者(CEO)
の辞任も発表。株価は一時2005年半ば以来の安値を付けた。
一方、半導体設計大手ARMホールディングス は3%高。米グーグル<GOOG.O
>がARMの技術を利用して独自のサーバープロセッサーの設計を検討しているとの報道
を好感した。
市場の最大の関心は米FRBの政策運営。ヘルメス・ファンド・マネジャーズの最高
経営責任者(CEO)、セイカー・ヌセイベ氏は、「(FRBが緩和縮小に着手すれば)
株価は下落するが、その後は再び上向く」との見方を示した。
<欧州株式市場> 小幅続落。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に対する警
戒感が続いた。
最近発表された一連の堅調な米経済指標を受け、市場では米連邦準備理事会(FRB
)が早ければ来週にも資産買い入れ縮小に踏み切る可能性があるとの見方が高まり、中銀
の流動性供給によって支えられてきたリスク資産に利食い売りが出た。
FTSEユーロファースト300種指数 は1.98ポイント(0.16%)
安の1242.68で終了。一時は2カ月ぶり安値をつける場面もあった。
DJユーロSTOXX50種指数 は6.20ポイント(0.21%)安
の2921.92。
バークレイズ・フランスのディレクター、フランクリン・ピシャール氏は「このとこ
ろの相場下落を受けて買いの好機が生まれているが、来週のFOMCまでは様子を見る」
と語った。
英保険会社RSAインシュアランス が7.2%急落。同社は2013年の業
績が悪化するとの見通しを示し、配当を引き下げる可能性があると表明。最高経営責任者
(CEO)の辞任も発表した。
仏自動車メーカー、PSAプジョー・シトロエン も12.1%急落。米ゼ
ネラル・モーターズ(GM) が、保有するプジョー株7%を大幅なディスカウント
で売却したことが重しとなった。
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