【北京＝島田学】中国の王毅外相は16日、張成沢（チャン・ソンテク）元国防委員会副委員長の処刑後の北朝鮮情勢について「北朝鮮の国内外の政策を観察しているところだ。今後も大きな変化はないと信じたい」と述べるにとどめた。北京市内で記者団に語った。「北朝鮮の政治の安定と経済の発展を望んでいる」と述べ、北朝鮮に対し、政情の早期安定を求めた。
これに先だち、王外相は講演で「朝鮮半島の非核化という目標を堅持する」と強調。北朝鮮に改めて核放棄を求めた上で、北朝鮮の核問題を巡る６カ国協議の再開を目指す考えを示した。
2013年の外交成果では、沖縄県の尖閣諸島を巡る問題や南シナ海問題を念頭に「わが国の領土と海洋権益を侵す一部の国家の不法な行為を抑え込んだ」と主張。14年の外交方針として「領土や海洋権益を巡る紛争を、対話を通じて解決したい」と語った。
張成沢、王毅、北朝鮮
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