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非ICT産業 14連続貿易赤字の見通し=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国で半導体や携帯電話、情報通信技術(ICT)などを除く産業が14年連続で貿易赤字になる見通しとなった。既存産業にICTを融合させ、高付加価値産業への再編を進める必要があるとの指摘が出ている。

 未来創造科学部と産業通商資源部によると、1~11月の貿易収支は405億ドル(約40億円)の黒字となった。貿易収支は2009年以来、5年連続で黒字を維持するとみられる。

 ただ、主力産業のICTを除く産業の今年1~11月の貿易収支は414億ドルの赤字となっており、今年も赤字が続く見通しだ。今年通年の赤字規模は昨年の490億ドルよりは減少する見込みだが、2000年以降続いている赤字からの脱却は難しいとみられる。

 非ICT産業の貿易収支はアジア通貨危機直後の1998年、ウォン安が後押しし222億ドルの黒字となったが、2000年から赤字に転じた。原油などの輸入規模が輸出を大きく上回っているためだ。今年1~11月の原油・石油製品・液化天然ガス(LNG)の輸入規模は1413億ドルで、輸入全体の31%を占めた。石油製品の輸出額は469億ドルと、輸出全体の9.5%にすぎない。同期間、非ICT産業の輸出は3560億ドルと輸出全体の67%を占めたが、輸入は3973億ドルと81%を占めた。

 非ICT産業の貿易収支を黒字に転換させるためには、技術開発を通じ単価を引き上げる必要があるとの主張が出始めている。民間シンクタンク、LG経済研究院の申ミン榮(シン・ミンヨン)経済研究部門長は「既存産業は原材料の輸入割合が63%に達するが、ICT化を進めると機会をつくれる可能性がある。自動車にICTを融合させているように、ICTの割合を高める必要がある」と指摘した。

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