米誌「ことしの人」にフランシスコ法王12月12日 8時16分
アメリカの雑誌「タイム」は、恒例の「ことしの人」に、新しいローマ法王に就任しカトリック教会の改革に取り組んでいるフランシスコ法王を選びました。
タイム誌は毎年、この1年間で世界に最も大きな影響を与えた人物を「ことしの人」として紹介しており、11日、ことしはフランシスコ法王を選出したと発表しました。
フランシスコ法王は、ことし3月に南アメリカ出身の初めてのローマ法王として就任し、世界の貧しい人々の救済を掲げ、謙虚で気さくな人柄から人気を集めてきました。
また、これまでカトリック教会がかたくなな姿勢を取ってきた同性愛者などにも理解を示し、保守的とされる教会の改革にも取り組んでいます。
タイム誌は選出の理由について、「フランシスコ法王は就任から僅か9か月で、世界の貧富の差や社会正義、グローバル化など、さまざまな議論に参加し、中心的な存在となった。また、信者に身近な存在となり、世界で最も古く巨大な組織であるカトリック教会への人々の認識を大きく変えた」としています。
タイム誌は、「ことしの人」のほかの候補者として、アメリカのCIA=中央情報局の元職員で情報機関による通信傍受の問題を暴露したスノーデン容疑者や、激しい内戦が続くシリアのアサド大統領らを挙げていました。
フランシスコ法王がタイム誌の「ことしの人」に選ばれたことについて、ローマ法王庁は11日、「フランシスコ法王自身は、名声や成功を求めていないものの、多くの人たちが法王の呼びかける平和やより大きな正義というメッセージを理解してくれたというのであれば、フランシスコ法王にとっても喜ばしいことだろう」というコメントを出しました。
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