六ケ所村長、規制委方針問題視せず(2013/12/10 09:00)
一般質問で答弁する古川健治六ケ所村長=9日、村議会
 古川健治六ケ所村長は9日の村議会定例会一般質問で、18日に施行する核燃料サイクル施設の新規制基準に関し、高レベル放射性廃棄物や使用済み核燃料の受け入れを暫定的に容認した原子力規制委員会の方針を問題視しない考えを示した。橋本勲議員への質問に答えた。
 使用済み核燃料再処理工場は適合審査と使用前検査などを経て操業に至る運びだが、規制委による審査スケジュールは見通せない状況にある。
 「廃棄物だけが国の思うように入ってくる」と指摘した橋本議員に対し、古川村長は再処理工場の完成時期が未定とされている点にも触れ、「地域経済、雇用、村財政に少なからず影響を及ぼしている。一日も早い竣工(しゅんこう)を期待している」と答弁した。規制委の方針には「より安全性を厳格にするための一つの考え方」と理解を示した。
 6日に経済産業省が示したエネルギー基本計画の素案については「原発は基幹電源として残る状況。サイクルも着実に推進される文言もある」と評価する一方、原発比率を含む電源構成の数値目標が見送られたため、「これからの検討内容を注視したい」とした。(藤野武)
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一般質問で答弁する古川健治六ケ所村長=9日、村議会

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