〈速報〉でんぱ組、横浜でアルバム発売記念ライブ

　６人組アイドルグループ、でんぱ組.ｉｎｃ（以下＝でんぱ組）が１１日夜、クイーンズスクエア横浜でアルバム発売記念ライブを行った。

　駅がライブ会場となった。みなとみらい線「横浜みなとみらい駅」に直結している特設ステージ。２回公演で約１０００人のファンが集結し、駅構内まででんぱ組の歌声が響き渡った。緑や白のサイリウムを縦に振るファンの姿を見た、帰宅途中の会社員や外国人観光客も足を止めた。

　でんぱ組は港町・横浜をイメージした白のセーラー服姿で新曲「バンダリズム」など計５曲を披露。「バンダリズム」を歌う前には、ファンにサビ部分の右手でゆっくりと円を描く振付を伝授した。しかし、その光景を見た最上もがは「結構気持ち悪いかも…。地獄絵図みたい」と漏らし、会場が大爆笑となった。また、この日発売したアルバム「ＷＯＲＬＤ　ＷＩＤＥ　ＤＥＭＰＡ」がオリコンデーリーランキング４位を記録したことも報告すると、ファンから「おめでとう！！」と地響きのような声援が飛んだ。

　でんぱ組はこの日、来年１月から日本、中国、韓国の３都市で始まる文化交流事業「東アジア文化都市　２０１４　横浜」の広報親善大使に就任した。来年１２月まで国際親善の「日本の顔」としてアジア各国でライブを行ったりするなど精力的に同事業の広報活動を行う。ライブでもこの話題に触れ、成瀬瑛美は「マイナスからのスタートで『日本代表』になれるなんて思いもしませんでした。でんぱ組のパワーで世界平和のために頑張るぞー」と気合を入れた。

　ファンもでんぱ組の成長を素直に喜んだ。さいたま市の会社員田中浩一さん（３５）は「ＡＫＢ４８だけでなく、秋葉原から世界へ羽ばたくアイドルが出てうれしい」。早大３年の女子大生（２１）は「でんぱ組の生歌を聞くと、不思議と前向きになれる。確実にステップアップしているので、遠い存在にならないでほしい」と複雑な心境を語った。

　でんぱ組は０８年に東京・秋葉原のライブ＆バー「ディアステージ」に出入りしていたメンバーで結成。１０年にメジャーデビューした。ライブではファンが熱烈なオタ芸（独特な踊りやかけ声）を披露することでも知られており、この日のライブ開演前には、会場関係者が「今日はアルバム発売日でありますが、本日のみ控えめな声援でお願いします」と“ＤＪポリス風”の注意が繰り返される一幕もあった。