「宇宙開発の新潮流」

秘密保護法成立で、より秘匿される偵察衛星の取得画像(その1)

IGSと広域災害監視衛星ネットワーク――機能がだぶる2つの衛星計画

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2013年12月16日(月)

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1兆円を超える投資が災害に生かされていない

 IGSのシステム整備コストは計画開始当初、総額2500億円になっていた。だが、稼働開始後も年間600億〜700億円の予算がコンスタントに投入されている。衛星の更新や次世代衛星の技術開発のためだ。来年度には、累積投資額が1兆円を超えることが確実だ。今やIGSは、国際宇宙ステーション(ISS)日本モジュール「きぼう」を超える日本最大の宇宙計画となっている(きぼうへの投入額は2013年度までに約8700億円。内訳は2010年の完成までに7100億円、その後の運用費が年400億円)。

情報収集衛星予算の推移
(金額は内閣官房資料による。1億円以下は四捨五入)
年度 予算額(億円) 累積投資額(億円) 当該年度の特記事項
1998 17    17 補正予算で計画開始
1999 370 387  
2000 701 1088  
2001 773 1861  
2002 677 2538  
2003 644 3182 光学1号とレーダー1号を打ち上げ。光学2号とレーダー2号が打ち上げ失敗
2004 632 3814  
2005 624 4438  
2006 611 5049 新光学2号、新レーダー2号、光学3号実証衛星を打ち上げ
2007 600 5649  
2008 637 6286  
2009 642 6928 光学3号打ち上げ
2010 635 7563  
2011 670 8233 光学4号とレーダー3号を打ち上げ
2012 630 8863  
2013 715(補正予算含む) 9578 レーダー4号と光学5号実証衛星を打ち上げ
2014
(要求額)
695 10273  

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