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【スポーツ】

明大 1点差劇勝

2013年12月16日 紙面から

◇ラグビー大学選手権

 第5日は15日、東京・秩父宮ラグビー場などで2次リーグ第2戦8試合を行い、C組は明大(関東対抗戦5位)が慶大(同3位)に20−19で競り勝って首位に立った。B組は流通経大(関東リーグ戦1位)と筑波大(関東対抗戦3位)が2連勝。A組は史上初の5連覇を狙う帝京大(関東対抗戦1位)と大東大(関東リーグ戦3位)が2連勝。A、B組ともに22日の直接対決の勝者が来年1月2日の準決勝に進む。D組は早大(関東対抗戦2位)が2連勝で首位。わずかに準決勝進出の望みを残す立命大(関西1位)を除く関西勢4校は敗退が決まった。

 ミラクルVロード第2幕も1点差勝利だ。対抗戦3勝4敗で5位の明大が慶大に20−19と逆転で競り勝ち、2年ぶりのベスト4入りに王手をかけた。8日の初戦も東海大に27−26。この日は最終盤に逆転を狙う慶大の攻撃を怒濤(どとう)のタックルで封じて逃げ切り、ゲームキャプテンのWTB小沢和人(4年)は「(勝因は)粘り強さだと思う」と胸を張った。

 10−12の後半22分、途中出場のSO田村煕(2年)のPGで13−12と再逆転し、迎えた31分。プロップの須藤元樹(2年)がラックサイドからゴールポスト左に飛び込みトライを挙げ、白星を引き寄せた。18−24で敗れた11月3日の慶大戦でもトライを決めた背番号「3」は「慶大には負けたくなかった。試合前から、みんなに気迫が出ていたので、いけると思った」と言った後、興奮のあまり、「(準決勝会場の)国立行き、決まったんですか?」と逆質問し、取材陣を笑わせた。

 力自慢のプロップだ。小学校時代は空手の板橋区大会で優勝し、相撲でも小3から小6まで同区のわんぱく相撲4連覇。ラグビーは小6から始め、高1で空手の初段を取るまで“二刀流”を続けた須藤は「空手は足腰が大事。自分が得意なスクラムでの強みにつながっていると思う」と笑った。

 昨季は対抗戦で帝京大、筑波大と同率優勝しながら、大学選手権は2次リーグで敗退した。22日の最終戦で立命大に勝てば3季ぶりのベスト4。目指すは17年ぶりの学生日本一だ。「去年はあと1勝で年を越せなかった。今年は、年を越すのは大前提。FWにこだわる明治のスタイルで、日本一を目指したい」。須藤の言葉は全員の気持ち。対抗戦5位からの大逆襲劇はまだ終わらない。 (関陽一郎)

 

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