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国際
【編集日誌】張成沢氏罪状 穴あくほど読もう
2013.12.15 07:54
北朝鮮の張成沢氏処刑のニュースが13日早朝の日本を駆け巡った。北朝鮮は独裁体制の醜悪な本性を表し始めた。米情報機関は金正恩氏の性格を「予測不能」「父より残忍である」と分析したが、側近の公開処刑に叔父の死刑執行と、暗い三流映画を見せられているような悪寒が走る。
米中韓から反応や分析が飛び込んでくる。見方は一様ではなく、紙面は世界の衝撃の縮図となった。北朝鮮が流す洪水のような張成沢氏の罪状を見ながら、この国の「捏造(ねつぞう)の歴史」を思い出している。共産圏ウオッチの鉄則は官営メディアの裏をいかに読むかだ。紙に穴があくほど考えろ、先輩にそう教わった。
あらゆる罪状を背負わされた張成沢氏だが、粛清の真の理由はどこに? 彼の罪状のなかに北朝鮮の行方を占うヒントがあると思っている。(編集委員 久保田るり子)
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