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国際
【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 日本の「お客さま」
2013.12.14 03:03
[外信コラム]
韓国でも「忘年会」シーズンである。しかし日本語だし「年忘れ」というのは韓国人の情緒ではないと近年、「送年会」に代わった。今やこちらが定着している。それでも日本人は「忘年会」でないと気分が出ない。
日本人の忘年会の一つで在ソウルの大学同窓会の忘年会に出席したのだが、出席者13人のうち4人が韓国最大の財閥・サムスンの勤務者だった。半導体、建設、証券などみんな日本の一流企業出身でサムスンにスカウトされた人たちだ。サムスンの威力が分かる。
そのサムスンが忘年会シーズンに「翌朝も爽快な送年会」キャンペーンを展開中だ。狙いは深酒禁止と家庭サービス奨励。とくにビールと焼酎・ウイスキーを混ぜイッキ飲みする「爆弾酒」追放とか。幹部は6時半出勤というサムスンならではのお達しだ。
ところで在韓日本人たちの忘年会では、最近の日本での感情的な反韓ムードに批判の声が出ている。たとえば韓国憎しでサムスンをはじめ韓国経済のダウンまで期待しているようだが、これはおかしいという。
部品、素材、金融をはじめ日本は韓国で大いにもうかっていて「韓国経済がこければ日本は損する構造」になっているからだ。韓国は何かと文句が多い国だが「それでも日本のお客さま」なのだ。(黒田勝弘)
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