誰ですか、こんなことばで検索する人は。


「イケダハヤト 創価」

ぼくの数少ない趣味はGoogleのリアルタイム検索をチェックすることなんですが、「イケダハヤト 創価」なんてキーワードを発見してしまいました。

創価学会に限らず、しばしば宗教者だと思われるので書いておきますが、ぼくは特定宗教を信仰している人間ではございません。ツイートにもあるとおり、お釈迦様の教えや考え方は好きですし、影響も受けていますが、仏教は宗教ではないので、宗教者とはいえないでしょう。四書五経が好きな人を「孔子教徒」と言わないようなものです。


気になるのは「イケダハヤト 創価」と検索する人が、いったいなぜ、そんなキーワードで検索をしたのか。もしもぼくが創価学会の会員(という表現で合ってるのかな)だったら、何なんでしょうね。

ぼくの友人・知人には創価学会の会員が数人いますが、話していて思いますが、別に彼らは普通の人間です。積極的に入信を迫る、いわゆる「折伏(しゃくぶく)」をすることもないので、本当に普通の人ですね。創価学会、このままだと縮小するしかないんじゃないか?と勝手に心配してしまうくらい、ある意味で、訴求力がありません。


新宗教の未来は個人的にも関心があるのですが、創価学会に関しては、宗教というよりは「日常的に触れ合う、地域的なコミュニティ」という側面を強めていくんじゃないかと感じています。池田大作氏の後継者次第でもあるのでしょうけれど、今からガーッと盛り返す姿って、想像しにくい気がします。


「プア充」がめっちゃ売れてるけど、本当は宗教学者の島田先生は、創価学会が高度経済成長に紐づいた背景によって広がってきた、という指摘をしています。

(創価学会二代会長)戸田城聖には、多くの人を集め、集まった人間たちのこころをつかむ特異な能力が備わっていた。その点では山師的なところもあり、信仰しさえすれば豊かな生活が送れるようになると約束することで、急速に信者を増やしていった。

なぜ日蓮正宗を信仰し、題目を唱えていれば豊かになれるのか。そこには明確な因果関係はなかった。しかし、高度経済成長という社会背景があり、真面目に働いていれば、収入が増え、豊かになれるという可能性が存在した。そうした背景がなければ、戸田がいくら信仰による豊かさの実現と言う「現世利益」の教えを説いたとしても、会員は増えなかったであろう。


これから日本が縮小していくにあたって、かつての創価学会的な「信じれば豊かになる」というモデルは成り立たなくなるでしょう。…となると、新宗教が行き着く先って「困ったときはお互い様だから、助け合おう」くらいの意味合いに落ち着くと思うのです。

もちろん「貧しいのは社会が悪いのだ!」的な方向でテロリズムや復讐に突っ走る新宗教もあるかもしれません。ただ、政治にまで食い込んでいる創価学会が、そこまで危険な存在になりえるかというと、そうは思えないんですよねぇ。


というわけで、創価学会に関してはそんなに危険なものじゃないんじゃない?という認識をぼくは抱いています。まぁ偏見も大きいので、家族内のトラブルとかは、今までもこれからも、激しく発生するでしょうけどね…。


関連本。この本とてもよかったです。著者のお母さんが新興宗教にハマって家族崩壊しかけた、というコミックエッセイ。

ウチの母が宗教にハマりまして。

藤野 美奈子 ベストセラーズ 2013-11-16
売り上げランキング : 14911
by ヨメレバ