韓国にとって、中国市場は重要だ。しかし韓国が中国に輸出している物の最終到着地は、米国になるケースが多い。中国が韓国の輸出を妨げれば、国が揺らぐともいう。米国や欧州が中国の物を買わなかったら、中国も持ちこたえることはできない。中国の全人口(約13億人)のうち10億人は、アフリカと同レベルの生活水準で暮らしている。目に見えない内部の腐敗も深刻だ。中国を米国と同じレベルの国と考えるのは、大きな間違いだ。
「21世紀のノストラダムス」と呼ばれる軍事・政治分野のアナリスト、ジョージ・フリードマン氏は、2年前にあるインタビューで「本当に危険な国は中国ではなく日本」と語った。簡単に言うと、中国よりも国民が優秀で、強いにもかかわらず、天然資源を持たないため、いずれ攻撃的な国に変わるかもしれないというわけだ。フリードマン氏は「現在世界で起こっていることは、米中間の1部リーグ決勝戦ではなく、中日独など2部リーグの競争にすぎない」と語った。またフリードマン氏は、韓国について、自己を過小評価してはならないと語った。中国の学者、王緝思氏が書いた論文に『冷静、冷静、また冷静』というものがある。中国が守るべき態度という意味だが、韓国こそ感情的・衝動的に一喜一憂せず、冷静、冷静、また冷静にいくべきだ。