嫁のカバンにGPSを仕掛けてみた【浮気調査の実験】

浮気調査でGPSを仕掛ける場合、大抵は車に取り付けます。最近は小型化も進んでいるので自転車に取り付けることもありますが、さすがにリスキーなのでよほどのことがなければ自転車に付けたりすることはありません。

そういうときは、やはり昔ながらの尾行・張り込みがいちばん確実ですね。どんな時代になっても探偵は足が基本であることには変わりありません。しかし科学技術の進歩で、今後GPSがより小型化することが考えられます。

当然探偵としては、その進歩についていかなければなりません。

そこで人にGPSを仕掛ける場合、どこがいちばん安全で確実かを検証していきたいと思います。尚、これはあくまでも実験ですので、絶対にまねをしないでください。同じことをして調査がバレてしまい、泥沼の離婚騒動に発展しても当社は一切の責任を負いません。

嫁のカバンに仕込んだメモ。発見されるのはいつか

なぜこんな実験をしようと思いついたのか、それは「名もなき毒」というドラマを見てあることがひらめいたからだ。

殺人容疑のかかったある女性が、カバンの中に殺人事件の証拠である小さな青酸カリの瓶を入れられるのだが、それに長い間気づかないというエピソードがある。

女の人はあまりカバンの中身を確認しない……？ このドラマの原作者は女性作家の宮部みゆきさんだし、本当のことかも。これは使える！ と思ったわけです。

それでは早速実験開始です。

GPSに見立てたケースにメモを入れ、カバンに仕込む

まずはGPSに見立てた箱にメモを入れる。メモには「妻へ。気がづいたらメールください（10/15）」と書いておく。

実際のGPSはもう少し小さいが、あまり気づかれないと実験そのものが成り立たないというか、発表できる場がなくなるというか、自分が忘れてしまいそうなので、ある程度大きめで、派手な色の箱を使う。

そして、それをカバンに忍ばせる。

これで準備は完了。いわゆるカバンの中ポケットというやつです。中には未開封のポケットティッシュが。しかも古そう。これは期待できますね。中を勝手に見てしまったことはこの場を借りてお詫びします（職業柄、怪しい物が入ってなくてよかったと思いつつ。疑ってるわけじゃないですけど）。

そして、1週間経った10/22の夜

1週間後、ちょっと帰りが遅くなってしまった10/22の夜、ご丁寧に写真付きでメッセージが送られてきました。できる嫁をもらった私は幸せものです。正直、忘れてましたが。

というわけで、実験成功！ なんとか一週間バレずに仕込むことができました。対象者が女性の場合、よく使うカバンに仕込んでおけば気づかれにくいということが証明されました。

将来的にGPSの受発信機はもっと小型になることが予想されます。どれくらいまで小型化されるかというと、大きさはSDカードくらいで、バッテリーの兼ね合いがあるので、その分の厚さくらいにはなるんじゃないかと。

ちょうど、3〜4枚重ねた100円硬貨くらいの大きさでしょうか。それくらいでしたら仕込み場所のバリエーションもいろいろ考えられます。

探偵目線的まとめ

今後さらなる小型化が予想されるGPS。本人に直接仕込むことが可能になるかもしれない!? 何度も言いますが、これはあくまで実験です。すべての女性がカバンの中身に無頓着なわけではありません。絶対にマネしないようにお願い申し上げます。

GPS子が型化のお知らせ（追記）

硬貨サイズのデバイスにGPS内蔵。世界のどこにあっても居場所を特定できる。バッグやペットの首輪、自転車、子供の靴につけて迷子対策。使いみち無限にありそう。299ドル。／ソーラー充電タイプの小型荷物追跡ガジェット、世界中で追跡可能 http://t.co/aPqc82FWyH

— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) October 25, 2013

GPS小型化のニュースが舞い込んできました。本来は荷物用なのですが、硬化サイズというのは思った通り。バッテリーにソーラー充電をつけてきました。応用範囲は限りなく広がりますね。