「おっさん連中に頼るな」。藤浪(右)にクギをさした能見(左)。力を認めているからこそだ【拡大】
冗談でも何でもない。真顔で言い切った。藤浪よ、おっさん連中に頼るな-。能見が逆襲を期す2014年の虎投のキーマンに黄金右腕の名前を挙げた。
「(藤浪)晋太郎が今後は引っ張ってくれますよ。お世辞でも何でもなく。おっさん連中に頼っているようではダメ。チームの先も考えるとね。他のチームは若い投手が中心になって、投げているわけですから」
他球団を見渡せば、20代が先発ローテの大半を占める広島をはじめ、新人王の小川(ヤクルト)、菅野(巨人)ら、それぞれにチームの将来を背負って立つ存在がいる。虎でいえば、それが藤浪。高齢化が進む阪神投手陣を危惧したエース直々の名指し指令だった。
来季のタテジマ軍団のメンバーを見れば、一目りょう然だ。先発陣の軸を担う能見は35歳、メッセンジャーも33歳のシーズンを迎える。他の候補では、榎田こそ28歳だが、岩田も31歳になる。リリーフの主力に至っては、最年長の福原が38歳となるなど安藤、加藤とベテラン勢が並ぶ。