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独特で温もりのある声と、アコースティックの生演奏にこだわった暖かいサウンドで着実にファンを増やしている安本美緒。彼女がアーティストを目指すきっかけから、音楽への向き合い方、2014年1月24日に開催されるワンマンライブなど今後の活動についてまで、アーティスト安本美緒の魅力を深く追求したインタビューとなった。

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「小さい頃から歌が本当に苦手で」ゼロからのスタート

――このページで安本さんのことを知る方もいらっしゃると思うので、色々なところでお話されていると思うのですが、アーティストとして活動をスタートさせた経緯を、お聞かせいただいてもよろしいでしょうか?


安本「元々ダンサーとして活動をしていたんですが、その活動の中で様々なアーティストさんのバックダンサーを務めるうちに、少ない人数で何千人というお客さんを相手にしている凄さ、そしてその数時間のライブが多くの人の元気の源になっているという事を目の当たりにして、「アーティストというのは何て素晴らしい活動なんだろう!」って感動したんですね」


――その日のライブを楽しみに日々を頑張れたりしますもんね。


安本「そうなんです。それを実感してから、バックダンサーとしてだけではなく、アーティストとしてステージに立ちたくなって。それが元々のきっかけですね」


――なるほど。ちなみに、アーティストを目指したきっかけが「歌が苦手だったから」とお聞きしたんですが、普通逆のような気がするんですが・・・


安本「(照笑)そうなんです。小さい頃から歌が本当に苦手で、学校の音楽の授業も何とか歌わないで逃れられないかって思ってたくらいで(笑)」


――(笑)


安本「友達とカラオケに行ったときも、最初はタンバリンとか叩いてお茶を濁していたんですが、ずっと叩く訳にも行かず(笑)。歌う順番が回ってくるのが怖くて行かなくなったりするくらい苦手だったんです。ただ元々やっていたダンスというのは、小さい頃に「自分でやりたい!」って言ったくらいやりたい事だったんですね。だからどんなに大変でも辛いとか苦痛って感じたことが無くて」


――ご自身で選んだ好きなことですもんね。


安本「はい、そうしてダンサーの仕事をさせていただくうちに、果たして自分はこれまで壁を乗り越えた事があっただろうか、って感じたんですね。例えば、困難を乗り越えた事が無い人に「頑張って!」ってステージの上から言われても説得力が無いんじゃないかって思って」


――確かにそうですね。


安本「その頃、ちょうど同級生みんなが就職活動をしていた時だったんです。すると友達から「良いよね、美緒ちゃんは好きなことを仕事にできて」って言われたんですね。そこで、「そっか、実はやりたい事が別にあるけど、そのために勉強を頑張ったりとか、何かを成し遂げたりとか、そういう事を乗り越えてみんなその場にいるんだ」って気づいて。アーティストとしてステージに立ちたいって考えた時に、わたしは苦手な「歌う事」という事を乗り越えてやっとステージに立つ資格があるんじゃないかと思ったんです」


――自分で壁を乗り越えてみようと思ったわけですね。


安本「はい、女優さんでもモデルさんでもなく、歌う事という事に向き合ってみようと」


――なるほど。ちなみに、ダンサーになろうと思った時に憧れだった方はいますか?


安本「中学生の時にダンサーを目指そうと思ったんですが、安室奈美恵さんや沖縄アクターズスクールの皆さんが楽しそうに踊っているのを見たのがきっかけですね。「わたしもああいう風に踊ってみたい!」って思いました。」


――では、アーティストになろうと思った時に、「こんなアーティストになってみたい!」というような、目標となる方はいらっしゃったのでしょうか?」


安本「それが、アーティストを志すまで、いわゆる邦楽のアーティストの方々を凄く深く見つめるという事をしたことが無かったんですね。ダンスを始めてからはもっぱら海外のアーティストを中心に聴いていたので・・・」


――そうなんですか! では本当にゼロからのスタートだったんですね。


安本「はい(笑)。何も分からず飛び込んで、そこから自分が心から伝えたい事に向き合って行ったので。そうした中で目標となったのは岡本真夜さんや岡村孝子さんのような、言葉を届けられるアーティストですね」


――なるほど、ちなみにそういった中でまずアーティストとしての第一歩というのはどこから踏み出したんですか? 例えば、好きなアーティストさんがいれば、その方のカバーからスタートするとか、楽器をやっていたならそこから始めるとか、色々手段があると思うんですが、安本さんのこれまでのお話をお聞きしていて、ゼロからのスタートだとどこから始められるのかなと思いまして。


安本「ああ・・・そうですね、色々思い出させてくれるインタビューでありがたいです(笑)。最初はダンスのステージをやっている時に演出家の方から「歌を歌ってみない?」と言われて、でもその頃は先ほどお話したように歌に苦手意識があったので、嫌々マイクを握っていたのですが、これだとダンサーとしての仕事の幅も広がらないと思って、ゴスペルの学校に1年間通ったんです。まず、人前で声を出すと言う事が苦手だったのでそこを克服しようと思って」


――そうだったんですね。


安本「その後3か月、ボイストレーニングをしたのですが、その時に先生から「貴方の声質に合っていると思う」って言われて習った楽曲でもある、今井美樹さんのPRIDEをずっと繰り返し歌っていましたね」


前を見つめていればきっと先はある!

――個人的に最初に安本さんの歌をお聴きした時に、歌が苦手だったと言うのが信じられないくらいだったんですが。


安本「ありがとうございます(照笑)」


――今ゴスペルを習っていたと言うのを聞いて、上にひらけて行くような安本さんの歌声はゴスペルから来ているというのは、凄く腑に落ちました。ちなみに、現在はオリジナル楽曲を多く持っている安本さんですが、楽曲作りはどのようにして行われているんですか?


安本「最初は曲を作るという所まで辿り着けなかったので、作曲家の方に楽曲を提供していただいて、それにわたしが詩をつけるという形で楽曲を作成していました」


――作詞は自身でやりたいという気持ちがあったという事でしょうか?


安本「そうですね、一番最初にアーティストを志した時に、ダンサーは言葉を伝える事ができないので、どうしても言葉でしか伝えられない気持ちは言葉で伝えたいと思っていたので、最初から詩は自分で書きたいと思っていました」


――詩はどのようにつけられるのですか?


安本「楽曲を提供していただいた時は、まずその曲を何度も聴いて、そこで浮かんできた景色や人だったり、その人が何をしているかだったりを書きとめてストーリーを作っていきます・・・ほとんど妄想の世界ですね(笑)」


――(笑)。さきほど岡本真夜さんや岡村孝子さんというお話が出たんですが、安本さんの曲を聴かせていただいて、色々テーマはありますが根底にあるのが「聴いた人の背中をポンと押してくれる」という事のように感じたんですね。なのでお二人の名前が出た事が凄く頷けたんですが、そういう事は意識されて作っていますか?


安本「そうですね。わたし自身そういう楽曲が好きというのはあると思いますが、それ以前に安本美緒という人間が前向きな人間だというのが強いかもしれないですね。わたしは、凄く落ち込んでどん底になっても、後は上がるだけだからって思うようにしていて。なので、せっかく聴いていただいた方には「前を見つめていればきっと先はある!」という気持ちを共有してもらえればと思っていますね。」


ライブハウスとストリートの違い

――なるほど、そういった想いが込められている訳ですね。楽曲の次はライブのお話をお聞きしたいんですが、ライブハウスでの活動のほか、ストリートでもライブをやられていますが、このふたつは同じライブでも凄く違うものですよね?


安本「そうですね、違いますね。ライブハウスで歌わせてもらっている時は、「わたしが歌えて楽しい!」という気持ちじゃなく、その貴重な時間と場所、そしてチケット代をいただいていると言う意識のもと、たとえば笑顔になれた、とか、会場に来た方がわたしのステージを見て何か今の自分に気づきを得られたり「来て良かったな」と思ってもらえる、そんなライブを心がけていますね」


――なるほど。


安本「わたしの何気ない表情でも、歌い上げる所でも、本当に何でも良いんです。爪の先から頭のてっぺんまでじゃないですが(笑)、わたしから何か感じ取って持って帰ってもらえるのであれば、という気持ちでやっていますね」


――では、ストリートの場合はどうですか?


安本「ストリートの場合は、言ってしまえばわたしがそこで歌わせてもらってるだけなので、通過していく人がほとんどなんですね、当たり前の話ですが。でもそんな中でも「あの人何やってるんだろう」と思って足を止めてくれる人や、注意を向けてくれる方に対して、少しでも長く聴いてもらおう、その一心で力を込めて、その方の目をじっと見て(笑)、今は歌っているから「わたしは安本美緒です」と言う事はできないけれど、この1曲が終わったら初めて自己紹介ができるから、せめてそこまでいて欲しい、そんな想いでやっています」


――ストリートはより聴いてほしいという想いが強くなると言う事ですね。


安本「はい、あとはもう二度と出会えないかもしれない方がほとんどだと思うので、「そういえば今日、外で歌ってた人いたな、あの人一生懸命やっていたから、わたしも明日頑張ってみようかな」と思ってもらえたらその日のライブは大成功だな、と思っていますね」


――素晴らしいですね! 先ほど、自己紹介までいて欲しいというお話がありましたが、安本さんの声は「安本美緒です!」と言っているかのような、そうした主張を持った歌声だと思います。


安本「そう言っていただけると嬉しいです。ストリートでは、通り過ぎる方々にそういう引っ掛かりがあるようなライブができればと思っているので」


初めてのライブ、そして2014年のワンマンライブ

――これまで沢山ライブをやられていると思うんですが、その中でも印象に残っているライブはありますか?


安本「そうですね・・・毎回毎回大切な想いはありますが、もしかすると1番印象に残っているのは、1番最初のライブかもしれないですね。新宿にあるSACT! というライブハウスで、歌わせてもらったんですが、緊張の記憶しかないですね」


――やはり、ダンサーとして出るのとは違いましたか?


安本「全く違いますね(笑)。届けたい気持ちも見た目も違うし、わたしが知っているダンスの世界とは全部違う中でしたし、特にその頃は歌の引き出しも少なくて、何を伝えたら良いかも分からないまま、それでもステージに立って、そんなわたしを見てくれた方がいて・・・その時間は一生忘れることは無いなと思います」


――そこから逃げなかったから、今の安本さんがあるわけですね。


安本「そういう事で言えば、歌をやるという事が一番のゼロ地点だったので、そんなライブでも「わたしは進んでいる」と思えたのはわたしの良い点かもしれないですね(笑)」


――本当にそうだと思います。では、お話できる範囲で、今後の活動についてお聞かせください。


安本「はい、来年の1月24日(金)に南青山MANDALAで、これまでで一番大きいキャパシティでライブをやらせていただくので、ぜひ足を運んでいただきたいですね。やはり、音源で聴いていただくのと、実際にライブで聴いていただくのとでは、その時の会場の空気だったり、お客さんの反応で変わってくるので、そういう所をわたし自身も楽しみにしているし、お客さんもそこを楽しんでいただけたらと思います」


――ワンマンはストリートでのライブなどに比べて、やる曲も必然的に多くなるでしょうから、そういう点も非常に楽しみです。


安本「そうですね」


「笑顔」と「ありがとう」2つのキーワード

――ちなみに、アーティスト安本美緒の魅力はこれまでのインタビューで凄く伝わったと思うのですが、ご自身で客観的に見て、一言で言うと、安本美緒はどういうアーティストだと思いますか?


安本「そうですね・・・自分がそうありたいという思いも込めてなんですが、いつも笑顔を大切にしていて、安本美緒といえば笑顔と言ってもらいたいぐらいなので「笑顔」と、あと皆さんに対する感謝の気持ちも常に持っているので「ありがとう」、この二つがわたしの魅力と言いうか、重要なところだと思います」


――ありがとうございます。では、このページを見ているファンの方、また初めてこのページで安本さんを知ったという方にそれぞれにメッセージをお願いいたします。


安本「いつも応援してくださっている方へは、ここまで音楽活動を続けてこられたのは、皆様の応援があってこそなので、本当に感謝申し上げたいのと、これからも安本美緒の音楽を届けて行きたい、そして一緒に大きな景色を見られるように頑張っていきたいという思いがあるので、それまでずっと見届けていって欲しいです。そしてこのページで初めて知っていただいた方には、これから先、もっと違う場所でもわたしを見てもらえるように、頑張って行きたいと思います。少しでも気になった方は、ホームページなどでチェックしていただけたらありがたいです。よろしくお願いします」



取材・文:佐久間 隆(ぴあ)

MOVIE

INFORMATION

■ 安本美緒 ワンマンライブ ~Maybe Tomorrow~

◆2014年1月24日(土)
南青山MANDALA
開場18:30 / 開演19:30
自由席-3700円 (1ドリンク付)
一般発売日:10月26日(土) 10:00

チケット情報

PROFILE

■ 安本美緒
安本美緒

神奈川県出身。
川崎のストリートを中心に都内ライブハウス等で活動するシンガーソングライター。
将来を嘱望されたプロのダンサーとしての道を自らの意志で断ち、生きる道を歌に決める。
ダンサーとして掴んだ栄光、そこに至るまでの努力や苦しみ、そして達成感。それら全てを一旦捨て去り、歌に関してはまったくバックボーンを持たないなかスタートを切り、もがき苦しみ、その姿すら何かの励みや後押しとなることを信じ前に進む。そこから生み出される音楽は癒やしや心地よさと言ったレベルのものではなく、最初の一歩、限界の次の一歩を踏み出そうとするすべての人の背中の一押しになる、しなやかに力強く。
今回、満を持して南青山MANDALAのステージに挑む。

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