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【大リーグ】

マー君余波でオフの明暗クッキリ 大物投手は負け組、4番手級は勝ち組!?

2013年12月15日 紙面から

 “マー君余波”が広がっている。米放送局ESPN(電子版)は13日(日本時間14日)、「ストーブリーグの勝ち組と負け組」を特集し、楽天の田中将大投手(25)が新移籍制度でメジャー挑戦するかどうか不透明な状況で、これが市場の動きに大きな影響を与えていると分析。トレード要員の一流先発投手を抱えたまま動きが取れないレイズやタイガースなどを“負け組”とした。一方で、例年なら後回しになる「先発4番手クラス」のFA投手が早々に高額契約を勝ち取って“勝ち組”に。マー君の不透明な先行きが、思わぬ明暗を分けている。

 マー君の存在が、ストーブリーグに大きくのしかかっている。ESPNは「トレード要員の先発投手を抱えたチーム」を“負け組”と仕分け。具体的にはデービッド・プライス(28)のレイズ、ジェフ・サマージャ(28)のカブス、マックス・シャーザー(29)のタイガースなどを挙げた。

 いずれもビッグネームだが、ネックは田中の存在だ。新ポスティング制度では入札金の上限が2000万ドル(約20億円)に抑えられるため、金満球団でなくても獲得レースに参加は可能で、手ぐすね引いて入札を待つ球団は多い。そのためにヒメネスやE・サンタナらFA先発投手があおりを食らい、いまだに去就が決まらない。

 同局は「一流先発投手のFA市場は氷河のように動きが鈍く、トレード要員の先発投手を抱える球団は動きが取れない状態だ。これは、田中の去就が最短でもあと1カ月は決まらないからだ」と分析。某球団首脳は「これらのFA投手は2月まで契約が決まらない可能性もある」と話した。

 一方で“勝ち組”はFAから大型契約を勝ち取った「先発4番手クラスの投手たち」とし、アストロズと3年3000万ドル(約30億円)契約のスコット・フェルドマン(30)や、ロイヤルズと4年3200万ドル(約32億円)契約のジェーソン・バルガス(30)らを挙げた。通常、FA市場は大物から先に決まる、筆頭株の田中がカオス状態。そのため、一流とは言えないレベルの先発投手が、今オフに限ってはおいしい思いをしているという。

 同局によれば、別の球団首脳は「例年、フェルドマンのような投手は1月まで待って“たたき売り”の値段で契約する。だが、今年はあのクラスの投手を獲得したければ、即契約しなきゃいけない」と困惑顔。田中の去就決定が遅れれば遅れるほど、メジャー各球団の先発投手構想は混迷を極めていく。

 

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