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【グラニュース】


低迷グラを西野新監督が変える

2013年12月15日 紙面から

 名古屋グランパスは14日、西野朗氏(58)の新監督就任を正式発表した。契約期間は1年。年俸は6000万円(推定)。20日に名古屋市内で正式契約を結ぶ。コーチ陣にはG大阪監督時代の腹心のブローロ(51)=神戸コーチ、実好礼忠(41)=G大阪ヘッドコーチ、ジェルソン(42)の3氏の就任が内定。G大阪で黄金期を築いた西野監督に万全のサポート体制を用意し、グランパスの未来を託す。

 Jリーグ最多244勝の西野監督が、グランパスの新指揮官として再び表舞台に戻ってくる。招聘(しょうへい)の音頭を取った久米GMは高まる期待を隠そうとしなかった。「名将中の名将。ストイコビッチ前監督が推し進めた攻撃的なモダンフットボールを継承してくれる。より緻密な采配をしてくれる」

 久米GMと西野監督は柏で98〜01年にも、強化担当責任者と監督としてコンビを組んだ間柄。「次の監督は日本人で考えていた。日本人なら西野さんしかいない」と久米GM。G大阪で攻撃サッカーを貫いた西野監督に、早い段階で候補を一本化していた。

 新監督の手腕への期待は、コーチ人事にも表れている。ブローロ氏はG大阪と神戸で西野監督を支えたフィジカルコーチ。実好氏はG大阪で選手、コーチ。西野サッカーを知り尽くしている。ジェルソン氏はG大阪でGKコーチを務めた。

 「互いに気心知れたメンバーだということは重要な要素だ」と久米GM。他にも西野監督の要望で新たなスカウティング担当スタッフも入団する。新監督が存分に力を発揮できる土台は整った。

 交渉の過程で西野監督はグランパスについて、「個人技頼みの一面がある。もうちょっと組織的にやれば面白いサッカーができる」と話していたという。頭の中ではすでに来季の構想を描き始めている。

 「彼は神戸で悔しい思い(シーズン途中で解任)をしている。次は絶対やってやるという強い気持ちが伝わってくる」と久米GM。新チームの始動は1月19日。栄光も挫折も知る名将が、グランパスを復活へと導く。 (木村尚公)

 【西野朗(にしの・あきら)】 1955(昭和30)年4月7日、浦和市(現さいたま市)生まれの58歳。早大、日立製作所で攻撃的MFとして活躍。日本代表では12試合1得点。90年に現役を引退。96年アトランタ五輪ではU−23日本代表を率いてグループリーグでブラジルを撃破した。98年に柏監督に就任し、99年ナビスコ杯優勝。02年からG大阪監督を務め、05年Jリーグ優勝などタイトルを多数獲得。12年はシーズン途中まで神戸を指揮した。00、05年Jリーグ最優秀監督。

 

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