【ＢＯＸ】安藤が２階級制覇

判定２－１で勝利し、ファンの声援にこたえる安藤麻里。奥はハセス・ノリエガ

　◆ＷＢＣ世界女子ミニフライ級王座決定戦１０回戦　○安藤麻里（判定　２―１）ハセス・ノリエガ●（１４日、大阪市・アゼリア大正ホール）　同級３位の安藤麻里（フュチュール）は同級４位のハセス・ノリエガ（メキシコ）に２―１で判定勝ちした。ＷＢＡ世界女子ライトミニマム級前王者の安藤は２階級制覇を達成した。

　２６歳の安藤は世界戦３連敗中の苦境を脱し、僅差の判定で２階級制覇。「勝ちにこだわった。勝てて良かった」とリング上でうれし涙を流した。

　内容は低調だった。自身で「汚いボクシングになってしまった」と振り返るように、３回にダウンを奪われて以降も強打を浴び続けた。強い気持ちで前に出てポイントは盛り返したが、相手の反則での減点がなければドローの試合。「（出来は）技術的に半分いっているかどうか」と課題を口にした。

　◆安藤　麻里（あんどう・まり）０８年７月プロデビュー。１１年９月にＷＢＡ女子ライトミニマム級の初代王者となったが、１２年９月の２度目の防衛戦で宮尾綾香に敗れて王座を失った。右ボクサーファイター。戦績は１７戦１１勝（５ＫＯ）６敗。２６歳。大阪府出身。