【ＢＯＸ】安藤、日本女子２人目２階級制覇！小差判定に涙

６回、ハセス・ノリエガ（左）と打ち合う安藤

　◆ＷＢＣ世界女子ミニフライ級王座決定戦１０回戦　○安藤麻里（判定　２―１）ハセス・ノリエガ●（１４日、大阪市・アゼリア大正ホール）　ＷＢＣ女子世界ミニフライ級（４７・６キロ以下）王座決定戦が行われ、同級３位の安藤麻里（２６）＝フュチュール＝が２―１の小差判定で同級４位のハセス・ノリエガ（２３）＝メキシコ＝を下し、ＷＢＡ女子世界ライトミニマム級に続く２階級制覇を達成した。

　日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）の女子認可（０７年）以降ではＷＢＡ女子世界スーパーフライ級王者で元ＷＢＣ世界ミニフライ級王者の藤岡奈穂子（３８）＝竹原＆畑山＝以来、日本人女子２人目の快挙。安藤の戦績は１１勝（５ＫＯ）６敗、ノリエガは１６勝（４ＫＯ）３敗１分け。

　３回に左フックを浴びてダウン。７回に相手がオープンブローの反則で減点されなければ、三者三様のドローになっていた。「世界戦２連敗中でラストチャンスのつもりやった。必死だった」。観戦したＩＢＦ世界女子ライトフライ級王者・柴田直子（３２）＝ワールドスポーツ＝陣営の斉田竜也会長（３９）が挑戦状を持参。早ければ来夏、次々戦で日本人女子初の３階級制覇に挑む。

　◆安藤　麻里（あんどう・まり）１９８７年１０月１２日、大阪・枚方市生まれ。２６歳。京都西山高卒。０８年７月プロデビュー。１１年９月にＷＢＡ世界ライトミニマム級の初代王者となる。１２年９月、宮尾綾香に敗れて２度目の防衛に失敗。今年６月、同王座に挑戦、８月にはＷＢＯ女子世界ミニフライ級王座に挑戦も、ともに敗戦。１５４センチの右ボクサーファイター。独身。