【楽天】嶋、松井裕のアニキになる「いい環境をつくりたい」

２９歳の誕生日を迎え笑顔の嶋

　【ホノルル（米ハワイ州）１３日】楽天・嶋基宏捕手（２９）が、ドラフト１位左腕・松井裕樹投手（１８）の相談役に名乗りを上げた。誕生日を迎えた現地時間の同日、来季に向けて本格始動した。「来年もう一度、優勝して、ここに来たい」と日本一連覇を誓う一方、今オフに４年契約を結び、今後もチームを背負っていくリーダーとして「周りが聞きに来やすい人間でいたい」と注目の新人をバックアップする考えだ。

　苦労する新人を目の当たりにしてきた。６年前には、大卒と高卒の違いはあるが、田中と同期で楽天に入団した。「（新人は）野球面以外でも、すごく疲れる。今まで以上に報道陣にいろんなところで囲まれたり、慣れない中で毎日練習したり、先輩と食事をしたり。変な疲れはあるだろうけど、今まで通りの彼のペースでやってくれれば。そのために、いい環境をつくっていきたい」。星野監督が、田中以来の「金の卵」という逸材を放っておくわけにはいかない。

　この日は、星野監督の招待で、オアフ島が一望できるゲストハウスでナイン、関係者によるバーベキューが行われた。嶋自身、チームの結束が何よりも重要だと考えている。「意識が高いメンバーしか残っていかない。今年で、みんな、やれるんじゃないかと分かったし、方向も見つかった。来年は固める一年にしたい」。来季、入団してくる新人も同様だ。さらに一丸となるチームへと導き、再び頂点を目指す。