新人戦を制し笑顔の藤田光里=千葉・グレートアイランドCで
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◇LPGA新人戦<最終日>
▽13日、千葉県長生郡長南町・グレートアイランドC(6390ヤード、パー72)▽晴れ、気温13・1度、風速6・1メートル▽賞金総額600万円、優勝108万円▽20選手
前日68をマーク、単独首位でスタートした藤田光里(19)が3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーと苦しみながらも成田美寿々(21)を1打差で振り切り、通算1アンダーで優勝。前週の最終予選会もトップ通過した19歳。来季をにぎわすホープとなりそうだ。
ただ者ではない。ちょうど1週間前に終わった最終予選会で、2位に6打差とぶっちぎりのトップ通過を果たした藤田。今度は新人戦でツアー通算2勝の成田に競り勝った。
強風が吹き荒れた最終日。前半はスコアをキープしたが、14番で4オン2パットのダブルボギーを献上。3打差3位から追い上げてきた成田との差は一気にゼロに。だが続く15番でバーディーを取り返し、17番は両者ボギー。1打差首位で18番に突入した。
「私のセールスポイントは飛んで曲がらないドライバーショット」と公言する藤田だが、最終ホールではティーショットが右ラフへ。すぐ前には木が立ちはだかり、判断に迷う場面。しかし、藤田はしたたかだった。「先にセカンドを打った成田さんのボールが、グリーンの真ん中に乗っただけだったから」と真横に出すだけ。「ボギーでもプレーオフ」と割り切って3オン。成田の3パットもあり、両者ボギーで1打差勝利が決まった。
「優勝した喜びはあります。でも悔しい。上がりの連続ボギーが」と藤田。勝てるプレーヤーを目指す19歳は「賞金は貯金します。オフは下半身とショートゲーム強化。ドライバーも、もうちょっと磨かないとと思います」と、はにかみ気味に語った。 (月橋文美)
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