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【コラム 撃戦記】

ルール一本化へ妙案を探るべきだ

2013年12月13日

 またも亀田トラブルか…。少々うんざりしてきた。今回はIBFとWBAの王座統一戦で問題が発覚した。詳しい経緯はこの際省くが、そもそも亀田大毅の相手でWBA王者だったソリスが試合前日の計量で失敗した段階で、試合は中止かノンタイトル戦にするべきだろう。約束を取り違えれば、契約は破棄だ。

 日本のボクシング界は世界の主要4団体を公認したが、私は各団体の決まり事が微妙に違うことが、しっくりしなかった。白井義男やファイティング原田の時代はルールは一つだった。その後、不満分子や勢力争いで分裂し、新たな団体ができるたびにルールに修正を加え、差別化してきた。開催国の意向をくんだ“ローカルルール”を認めることもあった。今回は試合の前と後でIBFとJBC(日本ボクシングコミッション)で食い違いが露呈。「空位」になるはずだった大毅の王座を、IBFはルールブックを盾に防衛とした。

 4団体化で王者は質より量になった。かつては挑戦者資格にJBCも厳しい姿勢を見せ、助言もした。選手は統一ルールで競ってこそ報われる。世界戦ならなおさらだ。JBCや協会は国内開催のルールの一本化へ妙案を探るべきだ。こんなことを繰り返していたらファンは逃げる。 (格闘技評論家)

 

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