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夜のボンドは役立たず?研究チーム「あの酒量じゃ性交は無理」
英スパイ小説「007」シリーズの主人公ジェームズ・ボンドは酒の飲み過ぎで、任務遂行は不可能――。英ノッティンガム大の医師らの研究チームが13日までに、こんな論文を英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに発表した。
ボンドは作中で美女と一夜をともにすることで有名だが、研究チームは「これだけ多量の酒を飲んだら性的機能は働かない」と指摘。アルコール依存症が疑われるとして、ボンドに専門的な治療を受けるよう“助言”している。
共同電によると研究チームは、原作者の故イアン・フレミング氏が書いたシリーズ14作のうち、飲酒に関する詳しい記述がない2作を除く12作について、ボンドの飲酒量を記録。ケガや監禁などで飲酒が不可能な期間を除けば、1週間の平均飲酒量は適正量の4倍以上に達すると分析。飲酒量からすれば、作中で描かれるボンドの活躍は不可能と指摘。手の震えや肝硬変などのほか、性的不能になる恐れもあるとしている。
酒はボンドの代名詞でもある。映画シリーズでは「ウオツカ・マティーニ」を注文して飲むシーンが定番。カクテルのマティーニは通常、ジンをベースにするが、よりアルコール度数が強いウオツカを要求。バーテンダーに言う「ウオツカ・マティーニをくれ。ステア(軽くかき混ぜること)せずにシェークで」は決めぜりふになっている。
ボンドは、バーなどで偶然を装って目の前に現れた“ボンドガール”とベッドインすることが多い。ウオツカ・マティーニをあおった後の行為でも、ボンドガールはみんな“大満足”の表情を見せる。こっちの任務をいかにして果たしているのか、英情報部特製のED薬でもあるのか、研究チームにぜひ解明してもらいたい。
≪コネリーらで映画大ヒット≫映画シリーズの初代ボンドは名優ショーン・コネリー(83)。「ゴールドフィンガー」「ロシアより愛をこめて」などが有名。「007は二度死ぬ」は日本でロケが行われ、浜美枝(70)がボンドガールを務め、丹波哲郎さんが準主役で出演した。3代目のロジャー・ムーア(86)はシリーズにユーモアを加味。「ムーンレイカー」では初めて宇宙に飛び出した。6代目のダニエル・クレイグ(45)になると、ボンドが“生身の人間”として描かれ、愛した女性の死に悩むシーンなども盛り込まれるようになった。
[ 2013年12月15日 05:30 ]
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