【オリックス】糸井、来季もメジャー封印！「トリプル３」で優勝だ

契約更改を終え、会見で笑顔を見せる糸井

　オリックスの糸井嘉男外野手（３２）が１３日、ほっと神戸内で契約交渉を行い、５０００万円増の２億５０００万円プラス出来高でサインした。来季もメジャー移籍の夢は封印し、「トリプル３」を達成してチームを優勝に導くと誓った。

　自身最高額で、保留中の金子を除くチーム最高年俸になった。米大リーグへの思いについて問われると「でっかい大胸筋の中にしまっておきます」と、右拳で自身の心臓を叩きながらうなずいた。今年１月にトレードで加入するまで、日本ハムではポスティングシステムによるメジャー移籍を訴えてきたが、そんな面影はなかった。

　海外ＦＡ権を取得するのは早くて１７年で、宣言してメジャーでプレーできる１８年には３７歳を迎える。「何歳になるの？　無理でしょ」とＦＡになっての移籍はあっさり断念。交渉した横田球団本部長補佐は「ポスティングの話は一切なかった」と胸をなで下ろした。

　今季は左膝のけがもあったが、１４１試合に出場して打率３割、１７本塁打、６１打点。本塁打と１５７安打、３３盗塁は自己最多で、５位に沈んだチームを鼓舞し続けた。すでに来季に向けて始動しており、通常より１００グラム重いボールを打ち込んで長打力アップを狙う。「ホームランは３０本打ちたい。トリプル３は目指したい数字」と、過去８人しか達成していない「３割、３０発、３０盗塁」を目標に掲げた。

　「１１月まで真剣勝負をして、監督を胴上げしたい」。移籍１年目にしてチームの顔となった“超人”が、９６年以来のリーグ制覇に向け、チームを引っ張っていく。