阪神の新ストッパー・呉昇桓(31=オ・スンファン、前サムスン)が12日、甲子園球場を見学した。初めて本拠地の雰囲気を味わった韓国ナンバーワン守護神は、あらためて気持ちを高ぶらせた。そんな中、球団では呉昇桓が独特なリラックス法を行っているという情報を入手。日本でも実行できるようにパートナーの人選をスタートさせた。
聖地・甲子園に足を踏み入れた呉昇桓は「少し驚いている。すごく広い。ファンで埋まっているのを想像したら楽しみになってきた。セーブを挙げるイメージをしている。韓国では3年連続で優勝できた。個人的には4年連続優勝も狙っていきたい」と興奮気味に話した。韓国プロ野球最多の277セーブをマークした右腕への期待は高まるばかりだが、一風変わった一面もあるという。
韓国メディア関係者によると呉昇桓はサムスンでチームメートだった林昌勇(元ヤクルト)と仲が良く、一緒に食事に行く機会も多かった。ところが、食事中の会話がほとんどない「無言めし」だというのだ。極端な時は年上の林昌勇の「食べようか」という言葉で食事がスタートすると、その後は2人とも黙々と食べる。最後に再び林昌勇が「スンファン、全部食べたか? じゃあ帰ろうか」と言って席を立つという。
食事中にほとんど話をしないという状況は楽しくないのでは、と思われてしまう。ただ、呉昇桓の口数の少なさは韓国でも有名。韓国メディア関係者も「楽しんでいたみたいですよ」と証言するように、これがリラックススタイルなのだ。
そこで阪神サイドも「無言めし」の相手が必要と判断。早速、球団関係者は「一軍クラスだと今成なんかがいいんじゃないですか。あとは新井良。2人とも明るいキャラクターですし、(無言でも)いけるんじゃないですか。あとはバッテリーを組む藤井だったり、キャプテンの鳥谷も考えています」と候補者の名前を明かした。
マウンドで実力を発揮してもらうためにも、グラウンド外ではしっかりとリラックスしてほしいところ。“無言パートナー”の役割は重要なだけに、慎重に人選を進めている。
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