【核心直撃】阪神の新守護神・呉昇桓(31=オ・スンファン、前サムスン)が11日、大阪市内のホテルで和田監督ら首脳陣と会食した。今回は2年総額8億5000万円を投じて藤川球児(33=現カブス)の穴を埋めたが、その一方で生え抜き守護神の筆頭候補も虎視眈々とその座を狙っている。プロ2年目の今季、一軍デビューを果たし、早くも“ポスト藤川”と期待されている松田遼馬投手(19)だ。その将来有望な若虎を直撃した。
――球団は新ストッパーとして呉昇桓を獲得した。クローザー候補として名前が挙がっていただけに悔しさもあるのでは
松田:それは別にないです。自分のやることは決まっているんで、今の自分の課題をしっかりやりたいと思っています。首脳陣から任されたポジションをしっかりやりたいですね。
――最終的にはストッパーをやりたい
松田:はい。目標はそうです。中継ぎをやっている以上、そういうポジションで投げてみたいなと思います。でも、まだまだそういうレベルじゃない。今はしっかり自分を見つめてやっていきたいですね。
――今季は7月13日の横浜戦(甲子園)の一軍初登板からキレ抜群の球速150キロ前後の直球を武器に17試合連続無失点。一気に評価が高まった
松田:初登板は自分の今、持っているものを出し切ろう、思い切りやろうと思ってマウンドに行ったのは覚えています。一軍でも二軍でもやることは一緒。雰囲気はちょっと変わりますが、打者に向かって思い切りボールを投げるだけです。
――8月29日の巨人戦(東京ドーム)でサヨナラ本塁打を許して初失点、初黒星。これ以降は2度、一軍登録を抹消されるなど苦しんだ
松田:一番の課題はスタミナですね。後半は最初に一軍で投げた時のボールと比べたら威力もなくなっていた。2か月ぐらいでバテてるようじゃだめだなと思いました。
――来季に向けて収穫もあった
松田:調整法も完璧ではないけど、徐々に分かってきた。球種も今、持っているスライダー、チェンジアップ、スローカーブ以外の変化球も投げたい。何を投げるかは内緒です(笑い)
――呉昇桓に聞きたいことは
松田:言葉が分からないので…。実は英語も分からないんですよ。でも、めっちゃ球が速いんですよね? 自分も負けないように頑張ります。
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