マッチ、堂々の30発公約だ。ソフトバンク・松田が13日、福岡市内の九州がんセンターを訪問し、小児病棟のクリスマス会にスペシャルゲストとして登場。入院中の5人の子供たちと触れ合って元気をもらった新選手会長は、来季の「30本塁打」を子供たちにキッパリ宣言した。
学習発表や紙芝居を見たり、自身のスイングを披露したりと1時間ほどの間、子供たちと交流を楽しんだ松田の顔は充実感に満ちていた。昨オフから医療機関への訪問を希望していたが、今回ようやく実現。「子供たちに会えるのを楽しみに来た。最初から最後まで一生懸命やってくれて、その笑顔は忘れられない」と、個人としては初めてとなる病院訪問を振り返った。
松田はこの日、子供たちにあるものを見せた。今季、8月1日のオリックス戦で通算100本塁打を達成した際の記念すべきボールだ。そして、その場で誓ったのが来季の「30本塁打」。今季はフルイニング出場を果たし、チーム最多の20本塁打を放った。2011年には25本塁打を放っているが、目標に掲げたのは、それよりも5本多い30本。「近い目標かもしれないが、目標を持つことで行動も変わっていく」と説明し、子供たちにも夢持つことの大切さを説いた。
現在、松田は新たな取り組みを行っている。知人らと「ユメノワ Dream Style」というサイトを立ち上げ、代表取締役に就任。夢に向かって頑張る子供たちとそれをサポートする家族を応援するもので「来季までに案をまとめたい」と基金などの支援プランも考えているところだ。
この日、自己最多の30発を来季の目標に掲げたが、本腰を入れたトレーニングは1月のグアム、亜大自主トレから開始する。「時間見つけて練習はしようと思う。でも、ただ真面目に練習だけするよりも他の人と会うことのほうが(意義が)大きいこともある。12月はそういうことをやっていきたい」と積極的に交流を図っていく。先日もテレビ番組の収録で今季レッドソックスでワールドシリーズを制した上原や田沢、ロイヤルズ移籍が決まった青木らと対面。言葉を交わして刺激をもらったという。松田は選手として、人として、飛び回ることで進化を続ける。
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