タッグ結成会見を行うも罵り合うばかりの小川（左）と鈴川

　暴走王・小川直也（４５）のＩＧＦ大みそか決戦（東京・両国国技館）出撃が正式決定。鈴川真一（３０）と不穏タッグを結成し、ジェロム・レ・バンナ＆レイ・セフォー組と対戦するが、ピーター・アーツ（４３）との一騎打ちが決定したものと勘違いして会見に出席した小川は激高。鈴川とも罵り合い、日ごろの四面楚歌ぶりを大みそかに総括するかのような１対３…いや１対４マッチが濃厚となった――。

　大みそか決戦プロレス部門の第１弾発表カードは小川、鈴川組ＶＳバンナ、セフォー組だった。

　小川と遺恨が深まっていたアーツは１０日前（２１日）に東京・有明コロシアムで開催されるキック大会「ＧＬＯＲＹ１３　ＴＯＫＹＯ」で引退が決定。１２年前、小川が“銭ゲバ”と呼ばれるきっかけとなったアーツとの一騎打ち（※小川が１億円のファイトマネーを要求して実現せず）は実現しないまま終わることに…。

　１１日、東京・新橋のＩＧＦ事務所で行われた会見に姿を現した小川は、着席するなり「おいおい。なんで対戦相手はアーツじゃないんだ？　なんでお前（鈴川）がいるんだ？って言うか、お前誰だっけ？」と、たった３秒で疑問＆質問＆無礼発言を連発。

　５月のＴＤＣホール大会でタッグを組んだ経験はあるが、いまだに小川を「格下」と信じて疑わない鈴川はたちまち表情を曇らせ「お前、オレの足引っ張んじゃねえぞ」と吐き捨てて退室。

　そもそもアーツの引退発表すら知らなかった様子の小川は「オレは聞いてねえ。どういうこった？　ＩＧＦはまた交渉でだまされたのか？　大みそかは首に縄つけてもアーツを引っ張ってこいよ」とＩＧＦの井野恒広報を恫喝する。

　対戦相手のバンナ、セフォーと戦うのは当然としてタッグを組む鈴川が小川に襲い掛かる可能性も高い。また仮にアーツが来場した場合、元Ｋ―１の同志としてバンナ、セフォーに加担して小川を襲撃する危険性も高い。「おう、１対３でもいいぞ」と強気の小川だが、Ｋ―１出身の３戦士と鈴川が「小川憎し」で結託して１対４マッチとなることもありえる。

　どこまで敵をつくれば気が済むのか？　小川は当日、ＭＭＡルール戦に出撃する１０選手にまで「ＩＧＦでＭＭＡ戦ってのはトイレ休憩タイムのこと。要はＭＭＡがＩＧＦの足を引っ張ってんだよ。当日は藤田（和之）が退屈の原因をつくっているやつ（石井慧）をブチのめしてくれるだろうよ」と毒を吐いた。