庶民の味方「ジェネリック家電」今年の大賞は1480円扇風機
2013年12月14日 08時00分
「ジェネリック家電大賞」の授賞式が11日、都内で行われ、大賞は山善の扇風機「YLT―AK30」に決定した。集英社とジェネリック家電推進委員会が選定した。
ジェネリック家電とは、大手家電メーカーのナショナルブランド製品と同等の性能を持ちながら、安価な家電のこと。ジェネリック医薬品をもじった言葉だ。激安でもすぐ壊れてしまうような「安かろう、悪かろう」の“B級家電”とは違い、リーズナブルで性能が高いのが特徴だ。
どうしてここまで安く販売できるのか。ジェネリック家電推進委員会の近兼拓史委員長は「大手メーカーではないため、ブランド名という看板代がかからず、価格が抑えられる。基本的な性能に絞って不必要なコストを省き、シンプル化で価格を抑える。最先端技術を使わず、大量生産されている定番部品を多用しているんです」と説明する。
大賞の山善の扇風機は、シンプルながら強中弱の切り替えやタイマーなどの基本性能を備え、1480円という圧倒的なコストパフォーマンスで27万台、シリーズで300万台も売り上げた。
山善の麻生太一家庭機器事業部長は「ジェネリック家電の王者になり、うれしいです。商品にはシンプル、ベーシック、リーズナブル、スタイリッシュという4つの要素が必要。それをひと言で表すのがジェネリック家電だと思います」と語る。
生活家電部門賞には同扇風機の他に3製品が選ばれた。煮る焼く蒸すと1台3役のアイリスオーヤマの「マルチクッカー」(市場最安価格2980円)。大風量低温風のコイズミのヘアドライヤー「BACK STAGE」(同2441円)。省エネで夏もテーブルとして使える山善の「カジュアルこたつ」(6506円)だ。
庶民の味方・ジェネリック家電は今後も期待できそうだ。
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