私は女の学者さんが嫌いです(偏見です)。
ここの所の私のブログ、沢山のクリックがあってびっくりしていました。その理由を教えて下さった方、ありがとうございます。いろいなサイトでこのブログが取り上げられて、かまびすしい・・・。それを一生懸命読むと、疲れます。傷つくから読まない方がいい、それは、これまでに培って来た私の防衛術でもあります。
この11日水曜日、12日木曜日の二日は、大分への車での大移動で、人の文章は読む時間もなく、自分のブログを書くだけで精一杯でもありました。
しかし。hatenaで、私のつたないブログに、変な反応をしている人がいました。ふーん、いろいな取り方をする人がいるものだと、その時はそれで終わっていたのですが。
まあ、その人が、びっくりのすさまじい反論を書いていらっしゃいました。実は、その人への批判を書いている他の人の文から先に読んだもので。何だろうとそのリンク元の文章を読んだら。そのhatenaで変なことを書いているその人の「論文」でありました。
それはそれはすさまじく・・・。それも、私のこのつたない文章をどう読んだのか、まったくの勘違いで。それにしても、これだけの大論文を書くには、相当な労力だろう。いったい何の仕事をしている方なのかと、そしてまたびっくり。hatenaで見た時に、私はこんな反応をする人はきっと男だという偏見がありました。でも、実は女性でした。それも、やっぱり。女性の学者さんらしき人でした。
その文章は、ここに あります。
このお二人がしっかり批判して下さってありがたいことですが。
女性の学者さんへ。
私は、私のクリニックに来る患者さんたちを怒ることはいたしません。風俗で働くことをやめよと言うこともありません。彼女たちが生き延びる(まさに命そのものを生き延びることです)ために、寄り添っているだけです。性感染症に罹っていれば、それを「怒る」のではなく、「嘆き」ます。何とか、コンドームを着けることができないか、相手に知られないように着けられないか、(それは、口でつけるレッスンも含めて)コンドームがダメでも、せめて妊娠を防ぐためにピルを飲みましょうと、懸命に話す私の話は良く聞いてくれます。
彼女たちだって不安なのです。いやな思いだって、散々してきています。そんな彼女たちに必死で体を心配してくれる大人に出会うことは、あまりないのかもしれません。
だからこそ、彼女たちは私の所に来るのだし、自分だけでなく、仲間を連れてきます。私が「風俗で働くことを怒っている」との大前提で展開している学者さんの大論文は、そもそも前提が違っているのです。でも、そう受け取られる私の文章力のなさが原因かもしれません。
しかし、ここまで私を攻撃するそのエネルギーは何なのでしょう?
学者としてのプライド?私は机上の空論ではなく、地べたを這うようにして、実践する単なる町医者です。論文でやり合うほど暇な人間ではありません。暴力団とやり合ったり、裁判に訴えたり、保健センターや役場に行ったり、診察室の中だけでははみ出してしまって、時間がいくらあっても足りません。
毎日のいっぱいいっぱいの生活の中で、それでも毎日書くブログは、私の癒しに過ぎません。そんな、火になって攻撃されるような筋合いのものではありません。
私は(takemoto666さん流に偏見いっぱいで言いますが)、女の学者さんが嫌いです。フェミニストだか何だか知らないけれど、自分が一番偉いみたいな、自分のテリトリーを侵そうとするものは許さないみたいな、そんな偏狭さが嫌いです。
ああ、またか、と思いました。もうずっと前、それと同じ思いをしたことがあります。その時の私の傷は、今もズキズキと残り続けています。それは、ここに 書いています。まだ、ブログを初めて間がない時の、口調も今と全然ちがいますが、読んでみて戴けると嬉しいです。
そこに書いている、もう、27・8年前のその出来事は、その後の私の人生を決めてしまうほどの大きな出来事でした。私を支援したいけれど、その大御所の方に逆らうことはできないのよ、ごめんなさいと電話をくださった方もありました。今、その大御所が大活躍していても、私はそっぽを向いています。
今回の小松原という人は、その時の事と比べれば、こうして私が反論をするほども無い、無視すればいいのかもしれないほどの人です。だって、1982年生まれって、私より35才も若くて、私の娘よりももっと若い人。一人のツッパリさんとみれば、かわいいものなのかもしれません。私は、貴方より、うんと長く生きています。いろいろな修羅場をくぐりぬけて。少なくとも、「学問として、研究材料として」女性たちに向き合うつもりは全くないということだけは言っておきましょう。
しかし、これから性犯罪の被害者について書こうとしている私に、きっとまたあれこれ言うのだろうなと思うと、書く気も失せそうです。でも、私が書くことを待っている被害者がいます。彼女のためにも、頑張ってかかなければ・・・。
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コメント
先生。おはようございます。
枯れ枝の桜に青い空が映える日ですね。
枝先にも新しい生命が宿っていて春の準備をしていて強さをもらっています。
私は 河野先生は一つの美しい地球のような天体に見えます。
先生自身が一つのコスモスなので その星の重力や美しさに引き寄せられているのかな?と思います。
先生の本から ブログから何かを思う人はきっと・・・
天文や宇宙を探るのような気持ちなのかなあ?と私は思います。
先生からの学びは多いので 私は唯々
先生は先生であって欲しいです。
先生はこれからも 唯一 先生であってほしいです。
投稿: 雛菊のかあさん | 2013年12月14日 (土) 09時02分
滅多にお目にかかれないほどひどく貧しい読解力で
先生が仰っていない言葉まで付け足して立てる論理は
反則ですけどね。
投稿: ⑦パパ | 2013年12月14日 (土) 09時29分
毎日読んでおります、これが間をおいての3回目のコメント・・だとおもいます。
雛菊のかあさん、⑦パパさんのおっしゃるとおりです。
お疲れになることでしょう、、けれど、そういう人には 実のところ、どんなに誠意を尽くし、言葉を尽くして話したところで、ほとんど何も通じないようにも思えています。
腹立たしくも情けなくも思いますし、哀れにも感じますが、人間の想像力なんて、ほんっとにちっぽけなもの。相手の立場になって、といったところで、どんな人も 誰の立場にもなれませんものね。
だからこそ、思いやる、考えてみることが必要なんだと思いますが、自分が思ったことから、考えもなくどんどん相手を言い負かしたいがためのように、言葉を並べ立てる幼稚さは、どの世界でも現場を知らない人には、よくあるタイプのように思います。
彼女がたくさんの経験をして年を経たとき、先生のなさっていらしたことを、そうなのか・・とわかるときが来るように、祈ります。
先生、お体を大切になさっていらしてくださいね。
いつも 応援しています。
投稿: 東のひつじ | 2013年12月14日 (土) 11時22分