最終更新: 2013/12/15 00:22

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チュニジアの若者たちの間で現在の状況に不満が広がっています。

革命以降、チュニジアでは経済的困窮や治安の悪化など、いまだ安定しない状況が続いています。
このため、アラブの春の主役を担った若者たちの間では、現在の状況に対する不満が広がりつつあります。

北アフリカ・チュニジアは、アラブ世界に属し、イスラムの国でもあるが、民主化以前から国が政教分離政策を取っていたため、街なかの女性たちも、比較的自由な服装が多い。
しかし、民主化後、女性たちの間には、髪を隠すなど、イスラム回帰的な風潮が強まっている様子。
FNNでは、2011年、民主化後の首都チュニスで、市民の暮らしを取材した。
このとき、メリヤム・ベナリさん一家を訪ねていた。
兄と母と3人家族のメリヤムさんは当時、欧米系ブランドショップに勤めていたが、その後、昇給を求めたことが原因で、解雇されてしまったという。
今は、スーパーで接客業務に就くメリヤムさんだが、新たな職探しをする中で、若い世代に対する不当な扱いを感じたという。
メリヤムさんは「仕事はあるのですが、問題は仕事の中身です。(仕事が)約束と違っていたり、長時間働かされて、残業手当がもらえないなどの問題もあります」と話した。
これに加えて、役所などでは公務員による横領や、賄賂の強要などが横行しているという。
さらに、治安の悪化、物価の高騰などが重なり、若者をいっそうの苦境に追い込んでいるという。
メリヤムさんは「みんな悲しく思っています。残念な気持ちでいっぱいです。希望がありません」と話した。
チュニジアは、アラブの春の原点となった国。
そして、民主化運動の主体は、若い世代であった。
しかし、政府への抗議で座り込みを続けるマフラン・ヤクブさん(30)は「民主化運動で後遺症が残った負傷者が、座り込み運動をしています。政権交代を訴える運動ではなく、適正な治療を受けたくて、今までわれわれを放置してきた政府に対して、その権利を主張するために来ました」と話した。
30歳だというマフランさんは、民主化運動当時、治安部隊から銃撃され、足を負傷した。
視力も低下したため、仕事に就けないままだという。
マフランさんは「アラブの春なんて大うそです。だまされて信じましたが、わたしは革命に参加したことを後悔しています」と話した。
今、こうした若者の強い不満が、国内外を揺るがす事態を引き起こしているという。
向かったのは、隣国アルジェリアとの国境に近い、カスリン県。
市内の市場には、アルジェリアから密輸された生活用品があふれる。
カスリンの入り口では、治安警察が検問、厳しくチェックしていた。
ここ最近、武装組織による軍や治安部隊への襲撃が多いという。
地元警察幹部は「諸外国のテロリストが、(チュニジアに)侵入している疑いがあります。特にアルジェリア国籍の者が入ってきて、山岳地域のテログループに加わった可能性があります」と話した。
近隣諸国からは、生活物資だけではなく、過激なイスラム原理主義思想と、武器も持ち込まれているという。
「チュニジアの騎士たち」というタイトルの映像を見ると、伝統的な衣装に身を包み、活動しているのは、アルカイダ系と思われる、チュニジアの武装組織。
山岳地帯に拠点を持ち、戦闘訓練を受けるメンバーには、若い世代が目立つ。
武装組織の指導者は「宗教のために戦うべきだ。そのためには強い男が必要だ」と話した。
映像には、近隣の関係組織による支援も豊富なのか、突入訓練で若者が手にする武器は、中国製と見られるものもあった。
背後に、国際テロ組織の暗躍もうかがわせる。
また、こうした過激思想に染まった若者たちが、内戦下のシリアに、イスラム系反政府勢力として参加。
外国人雇い兵となり、シリアの混乱に拍車をかけている。
アラブの春から3年。
方向性を見失った、若きチュニジア人の不満と苦悩が、皮肉にも、イスラム過激思想へとつながる結果を生み出しているようだ。

(12/14 01:35)


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