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生活保護のリアル みわよしこ
【政策ウォッチ編・第51回】 2013年12月13日
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みわよしこ [フリーランス・ライター]

「リアル」を知らない政治家に動かされてよいのか?
食費1ヵ月3600円の当事者が語る「生活保護リアル」
――政策ウォッチ編・第51回

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基準引き下げで、
食費を1ヵ月3600円に

――平田さん、お久しぶりです。残念なことですが、8月1日に生活保護基準が見直しとなり、ほとんどの当事者にとっては引き下げとなりました。

平田明子さんが住む、築40年のアパート。建物のあちこちが経年劣化している。昨年まで、トイレは汲み取り式だった
Photo by Y.M.

 「そうなんです。単身生活をしている私も、保護費が引き下げとなりました。今回は1ヵ月あたり400円の引き下げでした」

――どのように、やりくりされていますか?

 「食費を削りました。今まで、米代込みで1ヵ月あたり4000円でした。それを3600円にしました」

――1日あたり120円ということですよね。どういう食生活なのか、ちょっと想像できないのですが。

 「今は、ほとんどご飯、ハヤシライスまたはカレーライス、それからサラダ、茹でた野菜、野菜の煮付けなどのおかずです。ハヤシライスとカレーライスは、自分で作ります。ルーは市販のものを利用しますけど。夜は食べず、1日に2食の日も結構あります」

――お米が1日1合としても、1ヵ月あたりで3~4kg程度は食べるわけですよね。お米だけで1ヵ月1500円程度はかかりそうです。すると、おかずにかけられるのは1ヵ月2000円程度ということになりますね。

 「結構、いろいろなものが食べられますよ。カレーには必ず、缶詰の大豆を入れます。肉は少ししか食べません。食べるとしても、たまに挽き肉を食べる程度ですね。カレーやハヤシのルーは、ドラッグストアで底値になっているときを狙って買います。1箱128円のときがあるんです。その1箱を使えば、3~4日分になります。私、カレーは大好きだから、朝昼、3日か4日カレーが続いても平気なんです。もちろん、栄養バランスを考えて、サラダや茹で野菜も一緒に食べます」

――サラダにする野菜って、そんなに安くないという感覚があるんですが。

 「私は、人参、玉ねぎ、キャベツを千切りにしてサラダにしています」

――あ、「台所の味方」と言われる野菜ばかりですね。私も、スーパーのタイムセールでキャベツ半個を78円で買って、それを浅漬にして1週間食べ続けたりすることがあります。

 「この地域は農業が盛んなので、地元の農家の方のお野菜が安く売られていることが多いんです。それを煮付けにしたり、カレーの具材にしたりもしますね。安い時にたくさん買って下処理して冷凍しておくこともあります」

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みわよしこ [フリーランス・ライター]

1963年、福岡市長浜生まれ。1990年、東京理科大学大学院修士課程(物理学専攻)修了後、電機メーカで半導体デバイスの研究・開発に10年間従事。在職中より執筆活動を開始、2000年より著述業に専念。主な守備範囲はコンピュータ全般。2004年、運動障害が発生(2007年に障害認定)したことから、社会保障・社会福祉に問題意識を向けはじめた。現在は電動車椅子を使用。東京23区西端近く、農園や竹やぶに囲まれた地域で、2匹の高齢猫と暮らす。日常雑記ブログはこちら


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急増する生活保護費の不正受給が社会問題化する昨今。「生活保護」制度自体の見直しまでもが取りざたされはじめている。本連載では、生活保護という制度・その周辺の人々の素顔を知ってもらうことを目的とし、制度そのものの解説とともに、生活保護受給者たちなどを取材。「ありのまま」の姿を紹介してゆく。

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