管洋志さんからのハガキ [その他]
引っ越しの荷物を整理していたら、
先日亡くなられた管洋志カメラマンからの
手書きのハガキが、何枚も出てきました。

管さんは僕と組んだ仕事がひとつ終わると、
よく、こうした筆文字のハガキを送ってきてくれました。

もちろん、管さんの写真のポストカードです。
ハガキを受け取った時は「忙しいのにマメな人だなあ」としか
思わなかったのですが、
今、あらためて読み返すと胸にズシリと来ます。

一枚のハガキの片隅にこんな小さな文字を見つけて、
ちょっとだけ目頭が熱くなりました。
ここ数年、僕はマンガ原作中心の生活を送ってきたのですが、
また、天国の管さんに喜んでもらえるような
雑誌や書籍の仕事もやらなくては‥‥と、思いました。
先日亡くなられた管洋志カメラマンからの
手書きのハガキが、何枚も出てきました。
管さんは僕と組んだ仕事がひとつ終わると、
よく、こうした筆文字のハガキを送ってきてくれました。
もちろん、管さんの写真のポストカードです。
ハガキを受け取った時は「忙しいのにマメな人だなあ」としか
思わなかったのですが、
今、あらためて読み返すと胸にズシリと来ます。
一枚のハガキの片隅にこんな小さな文字を見つけて、
ちょっとだけ目頭が熱くなりました。
ここ数年、僕はマンガ原作中心の生活を送ってきたのですが、
また、天国の管さんに喜んでもらえるような
雑誌や書籍の仕事もやらなくては‥‥と、思いました。
最近のトレーニング [ピーチ]
「アントルメティエ」4巻 [仕事]
本日、7月19日。「アントルメティエ」単行本4巻が発売されました。
個人的に気に入っているショートケーキの回から、
東宮vs川名のショコラティエ対決、
かのこvs唐木のアントルメティエ対決が収録された、最終巻です。
「アントルメティエ」は原作を書いていて楽しい作品でした。
パティシエの世界についてはまだまだ書きたいことが山ほどあるので、
いつの日かまた新しい物語が作れたらと思っています。
こちらのページから、試し読みができます。
http://www.s-manga.net/book/978-4-08-879640-6.html
「スカイフォール」 [映画]
ダニエル・クレイグの007は大好きなのですが、
傑作「カジノロワイヤル」に比べて
「慰めの報酬」の出来が今ひとつだったので、
映画館に行く気にはなれず、
最近になってテレビで観ました。
いや、面白いです。007シリーズの中でも異色の作品です。
ボンドガールがほとんど活躍しないかわりに、
ジュディ・デンチ演じるMがほとんど主演女優の扱い。
しかも、ボンドと最強の敵=元MI6エージェント・シルヴァとの、
ドロドロした三角関係の恋愛ドラマのような濃密な展開。
Mを命懸けで守ろうとするボンドなんて初めてじゃないでしょうか。
ボンドのプライベートカーとして登場するアストン・マーチンDB5が
スコットランドを疾走するシーンにも痺れました。
最後の“生き残った二匹のネズミ”同士の虚しい死闘もいいです。
美しい映画です。お薦めします。
「管洋志さん お別れの会」 [その他]
昨日、7月9日。恵比寿のウェスティンホテルで、
「管洋志さん お別れの会」が催されました。

管洋志さんは写真家。日本写真家協会常務理事。
僕が今までの人生で出会った中で、最高のカメラマンです。
それは、腕前も、人柄も。
穏やかなのに凄みがあり、芸術肌なのに職人気質という、
本当に希有な人物でした。
「日本一江戸前鮨がわかる本」の表紙。
そして「きららの仕事」全16巻の表紙は管さんの写真。
他にも数えきれないほどの仕事をご一緒させていただきましたが、
一番印象に残っているのは、これ。


雑誌「オブラ」2004年6月号の特集「藤本繁蔵の鮨」。
この記事の管さんの写真は本当に素晴らしかった。
いつかこの記事を「一冊の書籍にまとめよう」という、
管さんとの約束が果たせなかったのが、一番の心残りです。

管さんは唐突に電話をしてくる人で、
「今、奄美大島にいるんだけどお前も来ないか?」
「大晦日の夜に日光東照宮で写真を撮るから見に来いよ」
などと誘われては、いつも「忙しいから無理」と断り続けていました。
今になって、ちょっと後悔しています。
もしかしたら、
「今、天国にいるんだけどいい所だぞ。お前も来いよ」
という電話が唐突にかかってくるかもしれません。
その時は「いつの日か必ず行きます」と答えるつもりです。
「お別れの会」については橋本孤蔵さんのブログに記事が載っています。
http://blog.livedoor.jp/sakamakikirara/
謹んでご冥福をお祈りいたします。
「管洋志さん お別れの会」が催されました。
管洋志さんは写真家。日本写真家協会常務理事。
僕が今までの人生で出会った中で、最高のカメラマンです。
それは、腕前も、人柄も。
穏やかなのに凄みがあり、芸術肌なのに職人気質という、
本当に希有な人物でした。
「日本一江戸前鮨がわかる本」の表紙。
そして「きららの仕事」全16巻の表紙は管さんの写真。
他にも数えきれないほどの仕事をご一緒させていただきましたが、
一番印象に残っているのは、これ。
雑誌「オブラ」2004年6月号の特集「藤本繁蔵の鮨」。
この記事の管さんの写真は本当に素晴らしかった。
いつかこの記事を「一冊の書籍にまとめよう」という、
管さんとの約束が果たせなかったのが、一番の心残りです。
管さんは唐突に電話をしてくる人で、
「今、奄美大島にいるんだけどお前も来ないか?」
「大晦日の夜に日光東照宮で写真を撮るから見に来いよ」
などと誘われては、いつも「忙しいから無理」と断り続けていました。
今になって、ちょっと後悔しています。
もしかしたら、
「今、天国にいるんだけどいい所だぞ。お前も来いよ」
という電話が唐突にかかってくるかもしれません。
その時は「いつの日か必ず行きます」と答えるつもりです。
「お別れの会」については橋本孤蔵さんのブログに記事が載っています。
http://blog.livedoor.jp/sakamakikirara/
謹んでご冥福をお祈りいたします。
「私は利休」第二十二話 [仕事]
シンコの季節 [おいしいもの]
鮨屋でシンコを食べてきました。
四尾の小さなシンコを重ねて握る“四枚づけ”です。

シンコとはコハダの幼魚のこと。
7〜8月のわずかな期間しか鮨ダネにならないことから、
“鮨屋の夏の風物詩”と言われてきました。
ところが最近は、6月から9月いっぱいくらいまで、
さまざまな産地のシンコが河岸に入荷するため、
季節感がなくなりつつあります。

こちらはマグロの脳天の身。
夏のマグロにしては脂がたっぷり乗って、
すこぶる美味です。
四尾の小さなシンコを重ねて握る“四枚づけ”です。
シンコとはコハダの幼魚のこと。
7〜8月のわずかな期間しか鮨ダネにならないことから、
“鮨屋の夏の風物詩”と言われてきました。
ところが最近は、6月から9月いっぱいくらいまで、
さまざまな産地のシンコが河岸に入荷するため、
季節感がなくなりつつあります。
こちらはマグロの脳天の身。
夏のマグロにしては脂がたっぷり乗って、
すこぶる美味です。
引っ越しの準備 [その他]
現在、また引っ越しの準備中です。
とはいえ、実際に引っ越すのは8月の中旬なので、
1ヶ月以上もかけて、少しずつ準備をしていくことになります。

マンガ原作の仕事を始めてから、今回で仕事場の引っ越しは6回め。
なんでこんなに引っ越すのかというと、
“頭の中を整理する”ため。
僕は頭の中と自分の部屋は同じものだと思っていて、
部屋が古い資料や書籍で埋め尽くされると、
頭の中に新しい情報が入るスペースがなくなってしまうと感じます。
だから連載が終わった時や、仕事の節目の時には、
いらない資料を処分するため、
思い切って、引っ越すことが多いのです。

とりあえず「アントルメティエ」の連載が終了した今は、
パティシエやケーキ関連の書籍や取材資料などを整理しています。
これだけでもかなりな量です。
それが終わったら、
前回の引っ越しの時に捨てられなかった資料や書籍を、
新たに選別して処分する作業が待っています。
うかつに捨ててしまうと、後で困ったりすることが多々あるので、
けっこう時間がかかります。しんどいです。
一日シュレッダーをかけっぱなしで、泣きそうになることもあります(笑)。
とはいえ、実際に引っ越すのは8月の中旬なので、
1ヶ月以上もかけて、少しずつ準備をしていくことになります。
マンガ原作の仕事を始めてから、今回で仕事場の引っ越しは6回め。
なんでこんなに引っ越すのかというと、
“頭の中を整理する”ため。
僕は頭の中と自分の部屋は同じものだと思っていて、
部屋が古い資料や書籍で埋め尽くされると、
頭の中に新しい情報が入るスペースがなくなってしまうと感じます。
だから連載が終わった時や、仕事の節目の時には、
いらない資料を処分するため、
思い切って、引っ越すことが多いのです。
とりあえず「アントルメティエ」の連載が終了した今は、
パティシエやケーキ関連の書籍や取材資料などを整理しています。
これだけでもかなりな量です。
それが終わったら、
前回の引っ越しの時に捨てられなかった資料や書籍を、
新たに選別して処分する作業が待っています。
うかつに捨ててしまうと、後で困ったりすることが多々あるので、
けっこう時間がかかります。しんどいです。
一日シュレッダーをかけっぱなしで、泣きそうになることもあります(笑)。