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福島第1原発3号機の炉心溶融は認定前から 東電検証結果

 福島第1原発事故で、東京電力は13日、3号機の炉心溶融(メルトダウン)がこれまでの認定日時より早い段階で始まったとする検証結果を発表した。圧力容器を突き抜けて格納容器に達した燃料の量が従来の認定より多いことも認めた。
 東電によると、原子炉を冷やすために事故翌日の2011年3月12日午後0時半に起動した高圧注水系の注水量が不十分で、圧力容器内の燃料棒が露出。メルトダウン開始日時として東電が認定した13日午前10時40分より早くメルトダウンが起きた。正確な開始日時は不明だという。
 格納容器に達した燃料も一定量あると認定し、「ごく一部」としたこれまでの見解を改めた。具体量は「今後の評価が必要」と明言を避けた。
 注水量の不足は作業員が独断で注水系の作動を止めたことが原因と言われていたが、「停止前から注水量が不十分だった可能性が高い」と機能的な不備が主因だったことを認めた。
 13日午前に始まった消防車の注水についても「配管を通じて原子炉以外の施設に流れ込み、十分な流量を確保できなかった」と結論付けた。
 3号機は1、2号機と同様、燃料が圧力容器から抜け落ち、格納容器のコンクリート底を溶かす反応が出ている。
 東電福島広報部は「原子炉の損傷箇所や損傷程度は未解明な事項が多い。事実解明し、廃炉作業に役立てる」と話した。


2013年12月14日土曜日

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