福島第1原発事故の避難区域が集中する福島県双葉郡出身の中学1、2年生のうち、同郡広野町に設けられる県立中高一貫校への入学を望む生徒が13%にとどまることが県教委のアンケートで分かった。
中学1、2年生計871人中、一貫校に「入学したいと思う」と答えた人は113人。「思わない」は459人(53%)で過半数を占め、「分からない」は299人(34%)だった。
県内全体では中学1、2年生3万7686人中、「入学したいと思う」が745人(2%)、「思わない」が2万7871人(86%)、「分からない」が3777人(12%)だった。
アンケートは10月、県内の中学1、2年生を対象に実施し、86.0%に当たる3万2393人が回答した。県高校教育課は「放射能への不安がある中で、13%であっても入学を希望してくれる生徒がいるのはありがたい。結果を学校づくりに生かしたい」と話している。
一貫校は高校が2015年度、中学校が翌年度に開校する。現在、移転先の仮校舎に拠点を構える双葉高、浪江高、浪江高津島校、双葉翔陽高、富岡高の5校は入学者募集を停止する。