2013年12月13日21時40分
福島県南相馬市で13日、市とJAなどでつくる協議会が総会を開き、避難指示区域外にある田約3200ヘクタールで来年から4年ぶりに作付けの再開を決めた。東京電力福島第一原発事故の影響で作付けを自粛していた。これにより区域外の全域で作付けが可能になった。
一方、避難指示区域では今年も国は約5300ヘクタールの作付けを制限している。来年については年明け以降に制限の範囲を決める。
南相馬市では今年、営農再開に向けて約123ヘクタールの実証田で農家が作付けをした。除染作業員不足で農地除染が進まず、実証田の一部のコメからは国の基準値(1キロあたり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された。総会では農家から「基準値超えの原因を究明し、安全を確認するまで再開すべきでない」といった声も出たが、市が営農再開を全面的に支援すると約束し、賛成多数で再開が決まった。
2011年の事故後、国は南相馬市全域でコメの作付けを制限。昨年から避難指示区域を除く地域で制限を解除したが、農地除染が実施されていないことや放射性物質への不安から、市が作付けを自粛してきた。
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!