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知事、南アの環境懸念 リニア計画で認識

(2013/12/10 07:24)

 川勝平太知事は9日の県議会12月定例会一般質問で、静岡市葵区の南アルプス地下を貫くリニア中央新幹線の建設計画について、水環境や動植物、生態系に及ぼす影響を「南アルプスの豊かな自然環境の保全にとって極めて重要な懸念事項と捉えている」と述べた。
 JR東海が9月に環境影響評価(アセスメント)準備書を公表した後、知事がリニア計画の環境保全策へ厳しい認識を明らかにするのは初めて。民主党・ふじのくに県議団の小長井由雄氏(静岡市葵区)の質問に答えた。
 知事は、トンネル掘削や建設残土の処理に伴う土地改変、工事用宿舎からの生活排水などの要因を挙げ、「県環境影響評価審査会で各分野の専門的見地からの指摘が多くなされている」と強調した。
 また、11月にJR東海が県などに提出した意見概要書でも「南アルプスのユネスコエコパーク登録や大井川下流域への影響を心配する声が多数、寄せられている」とした。
 伊熊元則くらし・環境部長は意見概要書に記されたJR東海の見解を精査し、今後は大井川水利調整協議会に対するJR東海の説明や静岡市長から出される意見を注視すると説明。これらとともに「県審査会の審議と答申を踏まえ、知事意見を述べていく」との考えを示した。小長井氏の再質問に答弁した。

 

 

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