Klugクルーク 為替、海外投資、ヘッジファンドでハイリターンを得るためのニュース、レポート、コラムを掲載
  • FX 外国為替情報ならKlug クルーク
  • ZaiKlug! ザイクル!
  • HFクルーク
  • シストレクルーク
為替ニュース RSS

今週のまとめ12月9日から12月13日の週

配信日時:2013/12/14 (土) 08:00

9日からの週は、次週に開催される米FOMCをめぐって不安定な展開となった。前週の米雇用統計に続いて、この週発表された米小売売上高や米企業在庫が強い結果だったことで、これまで来年3月頃とみられていた米金融緩和縮小の時期が、前倒しされるとの思惑が広がってきている。米財政協議が予想外に早く合意したこともこの見方を後押し。米長期債利回りが上昇し、為替市場でのドル買いの圧力となる一方で、株式市場では利益確保を急ぐ動きがみられている。ドル相場は週前半は売り優勢、後半は買い優勢と方向が変化した。ドル円は102円台前半まで押し下げられたあとは、次第に買いが優勢となり104円に接近、年初来高値を塗り替えた。ユーロドルは1.38台乗せとなったあとは反落。ポンドドルは1.64台後半に上昇後、1.62台へと下押し。ドル以外ではユーロが比較的強かった。短期金融市場での資金逼迫の動きがユーロ買い圧力となった面が指摘されている。ポンドは、これまで住宅市場の好調を背景に出口戦略に近いとして買われたきたが、この週は買いが一服している。豪ドルは下落。豪中銀総裁が対ドルでの豪ドル相場について0.85レベルと具体的な水準に言及。市場は豪ドル安誘導とみて豪ドル売りを強めた。


(9日)
東京市場では、ドル円は103円を中心とした推移。週末発表の中国貿易収支で輸出が予想以上に伸びていたことから未明は豪ドル買い・ドル売りが先行、ドル円は102円台半ばまで下落して始まったが、株高期待や米量的緩和策の早期縮小観測で盛り返し、朝方に103.23近辺と先週火曜日以来の高値を付けた。ユーロ円は2008年10月以来の141.53近辺まで上昇、スイス円は1990年8月以来の115円台後半まで上値を伸ばした。その後は伸び悩み、日経平均は堅調に推移し、終盤に上げ幅を300円超に広げて本日の高値を更新しているが、リスク選好的な円売りは続かなかった。日本の7-9月期GDP二次速報は前期比0.3%、年率換算は1.1%と一次速報から下方修正され、予想より伸びが鈍化。10月の経常収支は予想外に9ヶ月ぶりの赤字に転じた。いずれにも特に目立った反応はなかった。
ロンドン市場は、欧州通貨が堅調に推移しているが、値動き自体は小動き。ロンドン早朝からポンドがじり高の動きをみせてユーロがそれに追随した。ポンドドルは1.63台半ばから1.6390近辺、ポンド円は168円台前半から169円近辺へと高値を伸ばしている。ポンドは対ユーロでも買いが優勢だった。ユーロは序盤はやや上値が重かったが、ポンド高とともに上昇し始める。欧州株が小高くスタートしたことや、メルシュECB専務理事が、マイナス金利や国債購入に難色を示したことがユーロ買いを支えた面も。ユーロドルは一時1.3730近辺、ユーロ円は141.50台へと上昇した。ただ、欧州株が次第に上昇の勢いを失ってもみ合い商状となりユーロの上昇も一服してきている。10月ドイツ鉱工業生産が前月比-1.2%と予想+0.7%から下振れしたほか、11月のギリシャ消費者物価指数が前年比-2.9%と過去最大の落ち込みを示すなど指標は弱かった。それでもユーロ売りの反応は限定的で底堅い相場が続いている。
NY市場は、特に相場に影響を与えるようなイベントもなく様子見気分が強い中、円安の動きは依然として続いている。日米中央銀行の政策スタンスの格差が円相場をサポート。きょうは投機筋の円売りの他に、実需の円売りも活発に入っていたようだ。ドル円は103円台に上昇し、その後もその水準を維持した。103.00から103.50にかけてはオプション絡みの売り圧力も相当程度観測されていたが、その売りを吸収し底堅い展開。ユーロ円は141円台後半まで上昇し、142円に迫る場面も見られた。ポンド円も高値更新が続いており、169円台半ばまで上げ幅を拡大した。英中銀による予想よりも早い利上げ期待が高まる中、円売りのターゲットとしてポンドは魅力的なようだ。きょうも米地区連銀総裁の発言がいくつか伝わっており、早期のQE縮小に前向きな見解も出ていたが、市場の反応は限定的となっている。

(10日)
東京市場では、ユーロやポンド、スイスフランに対してドル安・円安が進んだ。11時過ぎに急速にドルが売られ、ドル指数は10月末以来の水準まで下落している。ユーロドルは1.3768近辺まで上昇、ポンドドルは2011年8月以来、ドルスイスは11年11月以来の水準までドル安が進んだ。ユーロ円は142円台、ポンド円は170円台とそれぞれ08年10月以来の水準まで上昇している。スイス円は昨日も付けていたが90年8月以来の116円台で小幅上値を伸ばした。ドル円は仲値公示直前に先週の高値を上抜けて5月23日以来の103.40近辺に上昇。その後のドル安局面では103.17レベルまで下落した。豪ドルは上値が重い展開で早朝には昨日の安値を試す場面があった。豪州経済を支えるには一段の利下げが必要との声があった。中国国家統計局は11月の鉱工業生産や小売売上高などを発表したがほぼ想定内。目立った反応はなかった。
ロンドン市場は、調整主導の展開。取引序盤は東京タイムの円安水準を試す動きで、ドル円は一時103.40手前とほぼ東京高値と並んだ。ユーロ円は142.17レベル、ポンド円は170.06レベルといずれも5年来の高値水準を更新した。しかし、その後は達成感もあってか利益確定売りに押される展開になっている。ドル円は103円割れ水準、ユーロ円は141.50台、ポンド円は169.20台へと反落。一方、豪ドルは逆の動きだった。序盤に売りが先行したものの、次第に下げを消している。対ユーロなどでの買い戻しが目立った。ただ、いずれも手掛かりに欠ける状況での調整で、フロー中心の展開。欧州株は全般に小動き。英鉱工業生産と製造業生産高、英商品貿易統計などが発表されたが、ポンド相場の手掛かりとはならなかった。イタリア第3四半期GDP確報値は前期比横ばいに上方改定されたがユーロ買いには反応しなかった。
NY市場は、円安の動きが一服している。ドル円もクロス円も調整の動きが優勢となった。特段の材料は出ていないが、先週の米雇用統計から来週のFOMCに向けてのポジション調整が出ているものと思われる。ドル円は一時102.60近辺まで下落。米国債利回りも今週に入って下げが続いており、ドルは売りが優勢。円売りも一服しており、ドル円は調整の動きが強まっている。きょうの10日線は102.50付近にあり、サポートとして意識される。一方でユーロは堅調な動きを続けており、ユーロドルは一時1.38台をうかがう動きも見せていた。先週のドラギ会見でECBの早期の追加緩和はないとの見方や、来週の米FOMCに向けての思惑などが交錯しているようだ。ユーロが堅調な背景として来年のECBが実施するストレステストに向けた欧州銀からの需要も考えられる。欧州短期金融市場では短期金利が上昇している。

(11日)
東京市場は、様子見ムードが広がり落ち着いた動き。ドル円は102円台後半で揉み合っている。前日の海外市場で調整が進んでおり、アジア市場で株安が進行したものの、想定内として反応は鈍かった。来週のFOMCをにらんで調整の動きが入っており、クロス円は全般に頭が重い展開ではある。前日にユーロ円の142円やポンド円の170円など心理的なターゲットに到達したことで、市場に一服感が生まれた面もあったようだ。米上院予算委員長(民主党)と下院予算委員長(共和党)の間で、財政協議の暫定合意が成立。来年1月の政府閉鎖などのリスクが減退した。リスク要因の減退ということでドル買い材料ではあるが、合意がある程度期待されていたこともあり、反応は鈍い。
ロンドン市場は、これまでの円安相場への調整圧力が継続。全般に円買いの動きが広がっている。ポンド円は、168円を割り込んで167.80台へと一方通行の下げ。対ドルや対ユーロでも軟調に推移している。英中銀が住宅ローン支援策を大幅縮小すると発表したことを契機として出口戦略への道のりが近いとの見方がポンド買いシナリオを支えているが、年末を控えたタイミングで短期筋が利益確保のためにポジションを軽くしているようだ。ユーロは対ポンドや対豪ドルでは堅調に推移しているものの、対ドルでは1.37台で方向感に欠ける振幅、対円では一時140.90近辺へと下押しされた。豪ドル円は93円台後半から93.30台まで下落、東京タイムから引き続き軟調。ドル円は一時102.40近辺へと今日の安値を更新。米10年債利回りが2.80%台から2.81%台と、米雇用統計後の最低水準で取引されている。主要経済指標発表の予定はなく、手掛かり難の展開。
NY市場では、円が買い戻される動きとなっており、ドル円、クロス円も売りが優勢となっている。米株が軟調だったことがきっかけとなったが、米財政問題を協議する超党派委員会が合意に達したことで、逆にFRBがQE縮小開始を実施しやすくなったのではとの見方が広がっている。一部シンクタンクから、来週のFOMCでのQE縮小開始の可能性を指摘したレポートが出回っていた。ドル円は一時102.20近辺まで下落し、ポンド円や豪ドル円も売りが強まっている。一方、ユーロは買い戻しが続いており、ユーロドルは一時1.38台、ユーロ円も円高の動きにもかかわらず、141円台で底堅さを維持した。年末に向けて欧州銀が手元資金を確保しておこうという動きが広がっており、EURIBOR3ヵ月物は1年3ヵ月ぶりの水準に上昇していた。

(12日)
東京市場は方向性に欠ける展開。米財政協議が進展したことで量的緩和策の早期縮小観測が強まり、ドル買いが入る場面もあったが上値は限定されている。ドル円は実需の買いにも支えられ午前には102.75近辺まで上昇したがその後は伸び悩み、102.50台を中心に小動きに推移している。ユーロに対してもドル買いが先行したが、ユーロ短期金利が上昇していることもありユーロドルは底堅く推移している。豪ドルには一時買いが入ったものの、景気不安を背景に追加利下げ観測が強く、世界的な株安もあって値を落とした。11月の豪雇用者数は予想以上に増加したが、失業率が09年6月以来の高水準だった。ニュージーランド中銀は早朝、政策金利の据え置きを決定、インフレ抑制に向けた来年の利上げの可能性を示唆した。NZドルは強含む展開に。
ロンドン市場は、序盤に円売りが先行して始まったが、欧州株が軟調に推移すると円売りの動きは鈍っている。序盤にドル円は102.94レベル、ユーロ円141.93レベルへときょうの高値を伸ばした。ポンドや豪ドルが上昇をリードした格好で、ポンド円は一時168.93レベルと東京タイムにつけた安値から1円超の大幅高になったほか、豪ドル円は93.28レベルとこちらも安値から約90ポイントの上昇となった。しかし、次第に円安の勢いは鈍り、ドル円は102.70台、ユーロ円141.50-60レベル、ポンド円168.50近辺、豪ドル円93円割れ水準へと上下一服。市場には、来週の米FOMCを控えて緩和縮小開始への警戒感が広がっていたようだ。ECB高官らの発言は追加措置の準備は整っているなど全般にハト派イメージが強かった。英国との金融スタンスの違いが再確認される形となり、ユーロは対ポンドで軟調だった。スイス中銀は政策金利を据え置いた。政策金利誘導目標を維持、1ユーロ=1.20フランのフラン上限を維持している。
NY市場は、ドル買いが優勢となった。この日発表になった11月の米小売売上高と10月企業在庫が強い内容となったことで、米経済の先行き期待が高まった。早期QE縮小期待も高まり、米10年債利回りは一時2.88%と8月以来の水準に上昇する中、為替市場ではドル買いが強まっている。ドル円は堅調。この日の強い米指標が逆に早期QE縮小期待を高め、米株が調整を加速させたことから、円高の動きが重石となる場面も見られた。ただ、後半になって米株が下げ一服となると、103.00付近の売りオーダーをこなし、一時103.30付近まで上昇している。一方、ユーロドルは利益確定売りから、1.37台半ばまで値を落とした。豪ドルは売りが強まった。スティーブンス豪中銀総裁のインタビューがNY時間に伝わり、「豪ドルは対ドルで0.85近辺に下落する必要」と言及していたをきっかけにファンド勢の売りが殺到したようだ。

(13日)
東京市場は、円安が進行した。午後に入り日経平均が100円超の上昇で始まり上値を伸ばすと、ドル円は103.92近辺、ユーロ円は142.81近辺とそれぞれ2008年10月以来の高値水準に買われた。短期筋などのポジションは軽くなっているとの指摘があった中、ドル円は5月に付けた年初来高値103.74の上にあったストップロスを狙う動きが入ったという。国内の輸入企業や個人投資家は買い遅れている一方、輸出企業の売り予約は年内はほぼ終了しているとの声があり、ドル円には買いが入りやすかったもよう。その後も、底堅く推移している。ドル円の上昇を受けてドルはその他通貨に対しても買いが入っている。
ロンドン市場は、欧州通貨を中心にドル買いが広がっている。ユーロドルは序盤に1.3770近辺まで高値を伸ばしたが、すぐに動きは一服。1.3740レベルを下回ると一気に1.3710近辺へと下落した。ポンドドルも1.6350レベルの手前から1.6280近辺へと下落した。米長期債利回りが上昇、10年債が2.88%台へと上昇したことがドル買い圧力となり、ポジション調整の動きを促したようだ。ドル円は東京午後に103.90台まで上昇したあと、ロンドン市場では103.40台まで一時押し下げられたが、その後は再び103円台後半で底堅く推移している。来週のFOMCを控えて緩和縮小への思惑がドル買い圧力となっている。欧州株は小幅高水準で揉み合っているが、クロス円の上値は重くなっている。ユーロ円142円近辺、ポンド円168.50近辺へと下げる場面があった。
NY市場は円安の動きが一服しており、ドル円やクロス円は利益確定に押されている。ドル円は東京時間に103円台後半まで上昇し年初来高値を更新していたが、NY時間にかけては利益確定売りが優勢となり、一時103円を割り込む場面も見られた。特に悪材料も無かったが、年初来高値を更新したことで達成感もあり、円のショートポジションも過去最高水準に積み上がっていることから、来週のFOMCを前にした調整の動きが強まったように思われる。

ザイクル!
ザイクルを経由してインヴァスト証券に口座開設とお取引で、通常1万円(店頭FX5千円、シストレ5千円)にプラス1万円で、なんと最大20000円のキャッシュバック!
詳しくは詳細ページで!
MT4アンケート調査 最新版
人気のシステムトレードツールMT4
提供業者の利用者満足度を徹底調査!
2013年7月調査の最新版データ公表中
緊急特集 アメリカ政府機関閉鎖とデフォルトの危機
17年ぶりの政府閉鎖と米国のデフォルト危機に迫る
ひまわり証券WEBセミナー 12月19日20時~中間戦略セミナー
山岡和雅の戦略 vol.154 中間戦略セミナー
今年最後のセミナーに注目、直前のFOMC結果も詳しく解説

注目のキーワード

クルクるアンケート

12月09日更新

ドル円orユーロ円



みんなの回答を見る

携帯電話からはKlugモバイルが便利

全キャリア対応。QRコードを読み取るかURLを入力してください。
http://www.gci-klug.jp/m/

RSSで最新記事をすばやくチェック

お使いのRSSリーダーに登録することにより、Klugクルークの最新ニュースをお楽しみ頂けます。

ページトップへ戻る