松山最後の屋台「瓢箪」
年配の人らに聞くと。
「昔は、松山にもようけ屋台があったんぞな」
今では保健所や警察が、許可を出さなくなったのでほとんど残っておりません。
正確には、純粋な屋台はゼロと言ったほうがいいかも知れません。
かろうじてここだけは、昔のままのスタイルで営業しております。
フラリと初めて暖簾をくぐったのが今から約25年前。
元々は、樋又通り沿いの樋又自動車の土地に出ていた。
ラーメンを食べたかったのか、一杯飲もうと思ったのか忘れたが、興味をそそられる屋台に入ってみたかったのだろう。
髪をアップにしたおばちゃんと、金髪に染めたおばちゃんが
「あら兄さん珍しいね」
なんて言って迎えてくれた。
どこか日常とは違った世界に浸りながら、寒い真冬でも通ったもんだ。
街でひとしきり飲んでベロベロになってから寄ったこともあったな。
何を思ったか、熱燗（枡の上にコップがのって出てくる）にテーブルの七味を入れた飲んだ。
そしたら、隣で飲んでたおばちゃん（おばあちゃん？）に、
「アンタは、まだ本当の飲み方を知らん」
とたしなめられた。
しばらく時間を空けて久しぶりに行ってみると、突然無くなっていた。
「あそこ気に入ってたのにな～」なんて思っていると、ある日偶然、樋又通り沿いで少し道後へ寄ったとこに見つけてしまいました。
「久しぶり～」ってことで、またちょくちょく通った。
そらから転勤で松山を離れ、9年ぶりに帰って来たがさすがにもう無くなってるだろうと思ってました。
ところがある日、またまた樋又通りから一本北に入った今の場所に再発見してしまったのです。
プレハブ小屋に屋台がそのまま引っ張り込まれた形になっていた。
迷わず入ってみると店主が若い男性に代わってましたが、おでんも中華そばも昔のスタイルそのまま。
ここでいつもの注文の仕方。
席に着くとまず「ビール。キリンで」
（生は置いてない。アサヒがメインで一部キリンも置いている）
「おでん、何にしましょう」
「豆腐とたこ」
そうするとおでんに味噌辛子が添えられて出てくる。
この味噌が独特で、辛子が多めに練りこまれていてかなりピリ辛なんです。
松山味の甘～いやつより、こっちのほうが圧倒的に好きです。
隠れメニューの焼き豚も絶品です。
茹でたもやしの上に、厚めに切って炙った焼き豚が乗っている。その上にラーメン用の割り下がかかっている。
そんな料理を味わいながら、さらに楽しいのが屋台内での会話。なぜか不思議と初めて会う人と話ができてしまうんですよね。
思い出のつまったこの屋台。ずっと続いて欲しいんですよ。
(専務）
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思い出の屋台「アイカム不動産」←こちらもぽちっと
「昔は、松山にもようけ屋台があったんぞな」
今では保健所や警察が、許可を出さなくなったのでほとんど残っておりません。
正確には、純粋な屋台はゼロと言ったほうがいいかも知れません。
かろうじてここだけは、昔のままのスタイルで営業しております。
フラリと初めて暖簾をくぐったのが今から約25年前。
元々は、樋又通り沿いの樋又自動車の土地に出ていた。
ラーメンを食べたかったのか、一杯飲もうと思ったのか忘れたが、興味をそそられる屋台に入ってみたかったのだろう。
髪をアップにしたおばちゃんと、金髪に染めたおばちゃんが
「あら兄さん珍しいね」
なんて言って迎えてくれた。
どこか日常とは違った世界に浸りながら、寒い真冬でも通ったもんだ。
街でひとしきり飲んでベロベロになってから寄ったこともあったな。
何を思ったか、熱燗（枡の上にコップがのって出てくる）にテーブルの七味を入れた飲んだ。
そしたら、隣で飲んでたおばちゃん（おばあちゃん？）に、
「アンタは、まだ本当の飲み方を知らん」
とたしなめられた。
しばらく時間を空けて久しぶりに行ってみると、突然無くなっていた。
「あそこ気に入ってたのにな～」なんて思っていると、ある日偶然、樋又通り沿いで少し道後へ寄ったとこに見つけてしまいました。
「久しぶり～」ってことで、またちょくちょく通った。
そらから転勤で松山を離れ、9年ぶりに帰って来たがさすがにもう無くなってるだろうと思ってました。
ところがある日、またまた樋又通りから一本北に入った今の場所に再発見してしまったのです。
プレハブ小屋に屋台がそのまま引っ張り込まれた形になっていた。
迷わず入ってみると店主が若い男性に代わってましたが、おでんも中華そばも昔のスタイルそのまま。
ここでいつもの注文の仕方。
席に着くとまず「ビール。キリンで」
（生は置いてない。アサヒがメインで一部キリンも置いている）
「おでん、何にしましょう」
「豆腐とたこ」
そうするとおでんに味噌辛子が添えられて出てくる。
この味噌が独特で、辛子が多めに練りこまれていてかなりピリ辛なんです。
松山味の甘～いやつより、こっちのほうが圧倒的に好きです。
隠れメニューの焼き豚も絶品です。
茹でたもやしの上に、厚めに切って炙った焼き豚が乗っている。その上にラーメン用の割り下がかかっている。
そんな料理を味わいながら、さらに楽しいのが屋台内での会話。なぜか不思議と初めて会う人と話ができてしまうんですよね。
思い出のつまったこの屋台。ずっと続いて欲しいんですよ。
(専務）
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