“コワーキング”ではなく、“ネコワーキング”。
これは誤字ではなく、
“ネコ+コワーキング=?”ということ。
コワーキングスペースというのは、
起業を目指す人や、フリーランスの人、ノマドワーカーの人(私のように、遊牧民的にカフェなどを渡り歩き仕事をする人のことだ!)などが、
事務所や会議の場として利用できる施設と言われている(ホントはちょっと違う?)。
今回私がお邪魔したのは水道橋にある“ネコワーキング”。
私の会社は飯田橋にあるので自転車で5、6分というところだ。
来て早々、本来の玄関ではないところから
間違えて土足で入るという失態をおかしてしまった。
まず床を見ると、50cm角のムク材が隙間なく並んでいる(実はカーペットタイルの上に並べてある)。
そして、10人ほどが向かい合える大きなテーブルの天板にもムク材が。
椅子の上にはグレーの縞模様のメス猫が丸まっており、私に気付いて薄目を開けてこちらを眺めている。
棚の上のスペースではブチ模様のもう1匹が、
昼下がりの暖かい日差しを浴びながら、
気持ちよさそうに眠っている。
猫にとって気持ちがいいスペースは、
結果的に人間にとっても気持ちがいいという発想から来ている。
床や机に使われているムク材、飾らない印象のインテリア、おしゃれなBGM、高い天井。それらが相まって、まったりとしたとても居心地のいいスペースになっている。
私がついつい土足のまま入ってしまったのも
仕方のないことかもしれない(これは言い訳だが…)。
代表の広瀬氏は、
「ただスペースの提供をしたり、猫カフェをやりたいわけではなく、新しい出会いのあるコミュニティを創造したいのです」と語る。
通常のコワーキングスペースでは、
隣の声があまり聞こえないように考えられているが、ここではちょっと違う。
あちらではワークショップを、こちらではITの打ち合わせを、その横では映画の話を! 新たなコミュニティづくりが目的なので、
隣で何を話しているか聞こえる開けた空間がポイントなのだ。
昨年11月のオープンから5ヵ月経つが、
まだ採算に合うところまで来ていないという。
ところが、いくらかのパブリシティ以外、ほとんど告知はしていないそうだ。
ムリして告知してこの価値観に合致しない人に来てもらっても、それもまた問題だと。
すなわち、やりたいこと、考え方、その仕事のドメイン(領域)は違っても、どこか共通する
価値観を持った人たちが
集まるコワーキングスペースにしたいということ。
“ネコワーキング”にとって大切なのは、コミュニティ。
どこか許し合える人たちの、このスペースならではのコミュニティなのだ。
そのコミュニティの“語らないアドバイザー”が猫たちってことだろう。
すなわち、“ネコ+コワーキング=キング&ココの居心地コミュニティ”となる。
ちなみに、キングとココっていうのは、ここの主である2匹の猫の名前だけど。
利益を求めて外へ外へと発想するのではなく、
形成されたコミュニティを軸に新たなビジネスを展開するのもいいのでは…。
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ネコワーキングのホームページは
コチラのURLです↓↓↓!!
http://necoworking.com/
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