ニュース詳細
中国「高成長時代」への決別鮮明に12月14日 5時56分
K10038274311_1312140616_1312140627.mp4
中国で共産党と政府が来年の経済運営を議論する会議を開き、社会にひずみをもたらした高成長時代と決別し、構造改革を進めて経済発展の質を高め、持続可能な成長を図る方針を鮮明に打ち出しました。
この会議は、翌年の経済運営を議論するため毎年この時期に開かれており、ことしは13日までの4日間にわたって開かれました。
国営の新華社通信が伝えた会議の決定事項によりますと、まず、経済成長の在り方について「持続的で健全な経済発展とGDP=国内総生産の関係について認識することが必要だ。後遺症をもたらすような成長スピードを再び追い求めてはならない」としています。
これは、やみくもに発展を求め環境の悪化や経済格差など社会にひずみをもたらした高成長時代と決別し、構造改革を進めて経済発展の質を高め、持続可能な成長を図る方針を鮮明に打ち出したものです。
また、会議では、地方政府が成長のために公共投資を拡大した結果、大きく膨らむことになった債務の問題を取り上げ、「債務のリスクの抑制は経済政策の重要な任務だ」として、地方政府が安易に借金をする風潮を是正していくとしています。
中国政府は、ことしの経済成長率の目標を去年の実績を下回る7.5%程度としていますが、来年はさらに引き下げるのかどうか注目されます。
[関連ニュース]
|
[関連ニュース] 自動検索 |
・ 中国の成長見通し 7.5%程度 (12月10日 19時43分) |
|
[関連リンク] |
|