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待降節とクリスマス(降誕祭)

待降節とクリスマス(降誕祭)

教会では、クリスマス(降誕祭)の4つ前の日曜日から、クリスマスを準備する期間に入ります。カトリックでは、この期間を「待降節」と呼んでいます。

さてクリスマスキリストの誕生、すなわち、神のひとり子キリストの誕生を思い起こす日として古代から祝われてきました。 イエスがいつ生まれたか、聖書には何も書いてありません。 12月25日がイエスの誕生の日とする最古の記録は、4世紀のローマの「殉教者帰天日表」です。


待降節とクリスマス(降誕祭)

しかし昔は、地方によって1月6日に祝っていました。ちなみにロシア正教会は、今でも1月はじめにキリストの降誕を祝います。

ではなぜ、ヨーロッパのクリスマスは、12月25日に祝われるようになったのでしょうか?
つぎの説が、有力であるといわれています。

昔むかしローマ帝国内では、太陽崇拝が広く行われていました。 ローマ暦では12月25日が冬至で、この日を太陽誕生の祝日として祝っていたそうです。教会はこの祭日を取り入れ、「正義の太陽」であるキリストの誕生の日として祝うようになったそうです。

サンタクロースは実在の人物?

実在の人物です。モデルは、3〜4世紀にリキュア(現トルコ)のミュラの司教だった聖ニコラウスです。ニコラウスは慈悲深く、多くの貧しい人を助けたと伝えられています。ある日、聖ニコラウスは、貧しい3人の娘が住む家の暖炉にこっそりと金貨を投げ込んで、幸せな結婚をさせたという話が、特に有名です。サンタクロースが、煙突から入って、暖炉のそばの靴下にプレゼントを入れるという言い伝えは、ここから生まれたようです。

ニコラウスの伝説は各国に広がり、3人の娘の話がもとになって、ニコラウスの祝日である12月6日に、子どもに贈り物をする習慣が生まれました。ドイツ、オランダ、スイスを始め、ドイツ語圏の国々では、子どもたちへのプレゼントは、いまでもクリスマス・イブではなく、12月6日です。

ちなみにサンタクロースとは、聖ニコラウスを表わすオランダ語が、アメリカに渡ってさらに訛ったものだそうです。

サンタの装束は、悪魔の衣装だった?!

サンタクロースといえば、赤いとんがり帽子に赤い服という派手ないでたちをした白いひげのおじいさんとして親しまれています。しかし赤いとんがり帽子を始め、まっ赤な姿は、昔から悪魔のイメージとして民衆に定着していました。ニコラウス司教の肖像画は、ミトラと呼ばれる司教冠(教皇がミサなどのときにかぶる丈の長い帽子)とミサで着る祭服姿です。
ではなぜ、ニコラウスがモデルのサンタクロースが、赤づくめの悪魔の姿になってしまったのでしょうか。

聖ニコラウスの日には、ミトラに祭服という司教の扮装をしたニコラウス役の男性と、赤い装束に身を包んだ悪魔役の若者が一組になって、家々を回ります。二人とも大きな袋を担いでいます。ニコラウス役はプレゼント入り。悪魔役のはカラ袋です。良い子には、ニコラウスが自分の袋からプレゼントを出して与えますが、悪い子には、悪魔が、カラの袋に放り込んで地獄へ連れて行くと脅します。来年は、きっと両親の言いつけを守ってよい子になると約束し、贈り物をもらって、めでたし、めでたしということになります。

プロテスタント教会が主流を占めるアメリカに、サンタクロースの習慣が入ったとき、まずカトリック司教の衣装がなくなり、かわりに悪魔の赤い装束が、サンタクロースの衣装に変わったようです。若いアメリカ社会では、ヨーロッパの悪魔の古いイメージはなかったのでしょう。

事実、アメリカの影響が薄いヨーロッパの国、たとえばイタリアには、サンタクロースの習慣はありません。イタリアでは、プレゼントをもらうのは、羊飼いが幼子イエスをあがめにやってきたとされるキリスト公現祭の1月6日。贈り物を持ってくるのは、ほうきにまたがった、べファーナという名の老婆です。

べファーナの話は、また機会をみていたしましょう。

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(広報)
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