公証役場事務長拉致事件の逮捕監禁罪などで起訴された元オウム真理教幹部、平田信被告（48）が、遺族側と今年７月に示談していたことが13日、分かった。平田被告側から１千万円を支払うと申し出があり、同被告が事件の真相究明への協力を約束することを条件に遺族側が受け入れた。
示談したのは、事件で犠牲になった仮谷清志さんの長男、実さんら４人。平田被告は所持していた逃走資金から既に400万円を支払い、残り600万円は刑務所を出た後に月５万円ずつ10年かけて支払う約束という。
遺族側の代理人弁護士によると、６月に平田被告側から謝罪と金銭の支払いの申し出があった。遺族側は「事件の真相究明に協力してほしい」と求め、７月に「和解書」が交わされた。
来年１月16日に始まる平田被告の公判では、被害者参加制度を利用して実さんらが審理に参加する予定。同被告に直接質問したり、検察とは別に量刑について意見を述べたりする。
平田信、被告、遺族側
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