2013年12月13日16時46分
1995年に起きた東京・目黒公証役場の事務長拉致事件で、逮捕監禁罪などに問われているオウム真理教元幹部の平田信(まこと)被告(48)が、被害者遺族に示談を申し入れ、今年7月に成立していたことがわかった。平田被告が1千万円を支払う内容で、「真相究明に協力する」のを条件に遺族側が受け入れたという。
事件で犠牲になった仮谷清志さん(当時68)の長男実(みのる)さん(53)の代理人弁護士によると、平田被告側から6月、「事件について謝罪し、示談金1千万円を支払う」との申し入れがあった。17年間の逃亡の末、昨年1月に逮捕された平田被告は、所持金からすでに400万円を遺族側に支払った。残り600万円については、刑務所を出た後に毎月5万円ずつ、10年かけて支払うという。
平田被告の初公判は来年1月16日に予定され、裁判員裁判で審理される。実さんら遺族が「被害者参加制度」を利用して裁判に参加。法廷で刑の重さについて意見を述べたり、被告に質問したりする予定だ。
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朝日新聞社会部
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