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3号機事故「早期に冷却機能低下」
12月13日 12時4分

3号機事故「早期に冷却機能低下」
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おととしの福島第一原子力発電所の事故で、東京電力はメルトダウンした3号機では、重要な冷却装置の機能が早い段階で低下したうえに、その後の消防車による注水も配管の抜け道から漏れた可能性が高く、十分な冷却が行われなかったとする検証結果をまとめました。
これらの冷却の問題はメルトダウンにつながったとみられ、東京電力は検証結果を公表することにしています。

福島第一原発の事故について、東京電力は去年6月、みずから行った検証の結果を公表しましたが、メルトダウンや放射性物質の放出に至る具体的な経緯については、未解明の問題が多く残され、検証を続けています。
このうち3号機では、事故の2日後、おととし3月13日の午前10時40分ごろからメルトダウンが始まったとされていますが、それまでの原子炉の冷却がどのように行われていたのか、焦点になっています。
東京電力で分析したところ、その日の早朝の原子炉の水位計のデータでは燃料が露出するほど水位が大幅に下がっていて、重要視していた外部電源がなくても動く緊急用の冷却装置の機能がそれよりも前の段階で低下していたとみられることが分かりました。
さらに午前9時すぎに始めた消防車による注水では、水が配管の途中にある抜け道から別の装置に漏れ出していたとみています。
こうした冷却が十分にできなかったことはメルトダウンにつながったとみられ、東京電力は13日、この検証結果を公表するとともに、大量の放射性物質が放出された経路や原因など、依然解明されていない問題の検証を続けることにしています。

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