マニアックな話。こういう手法は好きではないので書いておきます。


「!?」は「逃げ」です

ブログを書いていると、記事タイトルに「煽り」を入れたくなるときがあります。やっぱりビビッドなタイトルの方がクリックされますからね。本文の主旨と乖離しない範囲で、ぼくもタイトルは先鋭化するよう意識しています。

で、一般的に「煽り」を入れたいときによく使われるのが「!?」という表現。下記はごくごく一例ですが、たとえばこんな感じ。

高層マンションに住む子どもは成績が伸び悩む!? - 政治・社会 - ZAKZAK
携帯はペースメーカーに影響しなかった!?総務省が発表するも根深い刷り込みにマナー変更は四苦八苦
日本人のルーツはたった9人の母親だったと判明、あなたは「幻の陸地スンダランドの末裔」かも!?!?

媒体的にはIRORIOとかZAKZAKがこの手の表現をよく使う気がしますね。


この手法の何が嫌いかって、どう見ても「逃げ」に思えるんです。

どういうことか。「!?」を付けることによって、ぼくらは「断定」することから逃れることができます。たとえば上で例に挙げた記事のタイトルをいじってみましょう。

「高層マンションに住む子どもは成績が伸び悩む!」 どうでしょう。これだとかなり潔い感じがしませんか。さて、「?」を付けます。 「高層マンションに住む子どもは成績が伸び悩む!?」

あぁ、一気に逃げましたねぇ。「読者目線で驚きを示している」と言い訳をしそうですが、「断定すると角が立つから」「断定できるほどの確たる情報源ではないから」という理由が主立っているのではないでしょうか。実際記事を読むと、「高層マンションに住む子どもは成績が伸び悩む!」と断定できるほどの話ではありません。


「!?」を多用するライター、媒体は覚悟が足りません。自分の文章なんですから、そこで読者目線になってしまうのは違うでしょう。あなたの記事なんだから、その「?」を取り去って、「!」という断定にしましょう。それが本来取るべき姿勢です。