人母美が、トーチュウジャックだ。協栄ジムに移籍し、本格的に世界を目指す、美し過ぎるモデルボクサー高野人母美(ともみ・26)が12日、東京都千代田区内幸町の東京中日スポーツに突然現れ、大みそかのダブル世界戦(東京・大田区総合体育館)のアンダーカードで行われる大石久美(33)=ワタナベジム=との移籍第1戦となるスーパーフライ級4回戦のPR。大舞台に向け、激勝を誓った。
木曜日の昼下がり。高野は“丸の内OL風ルック”で突然現れた。間近で見る“生・人母美”に興奮気味の男性部員にツーショット写真をねだられると「ありがとうございます」と謙虚に快諾。テレビ会議用のカメラの前で中日スポーツの増田部長ともあいさつを交わすなど、それが魅力の気さくさも全開だ。
と言っても、高野はヒマなわけじゃない。むしろ、ものすごく忙しい。11月7日に名門協栄ジムに電撃移籍。大みそか参戦が決まって以来、芸能活動も控えめにしボクシング漬けの日々。朝6時起床。東京都内のお寺で座禅。午後はボクシングジムにこもる。移籍当初は腕立てが1回もできなかったが、今では拳立て10回を10セット、腹筋百回が日課。大石戦用にサウスポーとのスパーリングは百ラウンドを消化。男性パートナーを鼻から流血させるほど激しい実戦トレを積んでいる。
プロ4戦目、世界戦も行われる大みそかという大舞台。「悪夢にうならされています。追いかけられる夢とか、刺される夢とか、財布を落とす夢とか」とポツリとつぶやいた高野だが「チャンスはムダにしない。必ず、結果を出します!」と本紙記者の目をしっかり見据えて激勝宣言。覚悟を決めて、リングに立つ。 (竹下陽二)
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