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【大リーグ】

楽天・立花社長、田中残留に期待 週明け面談で早期決着も!?

2013年12月13日 紙面から

 【レークブエナビスタ(米フロリダ州)穐村賢、大城和美】早期決着か−。ウインターミーティングは11日(日本時間12日)、第3日を迎え、当地を訪れている楽天・立花陽三球団社長(42)が田中将大投手(25)の残留に強い期待をにじませた。ポスティングシステム(入札制度)に代わる新移籍制度は16日(同17日)に正式締結の見込み。直後に予定している本人との面談で残留要請し、一気に事態の収束を図りたい考えだ。日米の注目を集める無敗右腕の移籍問題は、週明けに大きな局面を迎える。

 心の叫びか、それとも自信の表れか。メジャー移籍がうわさされる右腕の慰留へ、ウインターミーティング会場を訪れている立花球団社長が注目発言。「私の考えでは、田中が残ってくれると言えば、それで終わると思います」。ようやく新制度の形が見えてきたとはいえ、いまだ出口が見えないかのようなポスティング狂騒曲。その終わりが近いことを、当事者が突然口にした。

 これまでは「田中が残ってくれることを希望している」と柔らかな表現だった。だが、この日は残留に強い期待をにじませる言い回し。「残る、残らないという言葉が良くなくて。(制度を)申請するのはわれわれ」と強気な言葉も飛び出した。

 口調の変化の背景には、当然ながら新制度の成立の遅れが影響している。なかなか日米合意に至らず、その間にパイレーツなど田中獲得から撤退する動きを見せ始めている球団もある。楽天にとっても、来季の編成を考えるうえで残留か移籍かでは大違い。「遅くなればなるほど、球団としても編成は決まっていくので、一日も早く決めなければというのは変わらない」とこれ以上待てないとの思いも強い。

 この日、日本野球機構の井原敦事務局長は、早ければ米国時間で16日(日本時間17日)に正式締結に至るとの見通しを明言。楽天と田中の会談はその後に行われる予定だが、その場で球団は残留を要請する考えで、右腕が承諾すれば今オフに関しては狂騒曲終了。FA市場で「田中待ち」となっているアービン・サンタナ=ロイヤルズからFA=や、ウバルド・ヒメネス=インディアンスからFA=ら投手の移籍も一気に動きだす。

 立花球団社長は12日に当地を離れる。果たして、思惑通りに早期決着となるのか。すべては面談での田中の発言にかかっている。

 

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